『品質でもうけなさい』2-1.品質の意味を考え直してみよう
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2-1.品質の意味を考え直してみよう
早速ですが、あなたの会社では、こんな問題がありませんか?
【問題1】生産性向上やコストダウンも進めなければならないのに、不良処理に追い回されて改善どころではない。
珍しくもない光景ですか……でも、上のマンガを見て、なんか変だと思いませんか?
忙しい忙しいと言いながら、ボーっと突っ立っている奴の多いこと……何かあると会議ばっかり開いていて、この先どうするんだろう……選別とか手直しって、本来はやらなくてもいい作業じゃないかな……
こんなムダなことをやっているのに、忙しくて品質改善をやっているヒマがないって、おかしいと思いませんか?
実はこれ、品質の意味を間違えている! のです。
品質とは何か? 例えば新入社員に尋ねられたとします。あなたならどう答えますか?
品質とは、もの・サービスの良さ……たいていの人はそう答えます。
では、JIS規格ではどのように定義しているのか見てみます。
……ま、それがホンネでしょうね。
こんな基本用語について、わざわざJISまで持ち出して調べるなんてことは、普通はしません。
だから「品質とは何か?」と問われても、せいぜい
……程度の答えしか出てきません。
いいえ、これが間違いなのです。見比べてください。JISの定義とは明らかに違います。
誰が最初に言い出したのか知りませんが、この答えは品質についての勝手な思い込みが勝手に一人歩きしているのです。
これ間違ってるよーって言うと、十中八九けげんな顔をされます。
これこそ正しい意味だとみんな信じているので始末に終えません。
ほら、あなたも今、変な顔をしてるでしょう?
楽屋裏話 by『面白狩り』編集長
確かに、品質の意味をあれやこれや議論したところで、目の前の不良がなくなるわけではありません。
しかし、品質の問題を解決しようとするときに、間違った認識のまま突っ走るわけには行きません。
「品質」は「問題」という単語と同様、基本用語なのにいい加減な解釈で使っている典型的なものです。