『世界は宗教で動いてる』でグローバルビジネスの基礎を学ぶ
初詣に行ったから宗教に目覚めたわけではない。
昨年は姪がチャペルでキリスト教式の結婚式をし、続いて娘が神式で三々九度の結婚式を挙げたから興味を持ったわけではない。
我が家は浄土真宗だが、夫は次男だから(というわけでもないが)仏壇はない。
娘たちは高校までカソリックのミッションスクールに通った。
その後長女は、日本文化を学ぶために國學院大学で神職の資格までとってしまった。
全く宗教色のない生活をしていながら、どこかで宗教とつながっている。
グローバル人材育成には海外の現地の文化を知ることが重要であり、そのためには宗教について知っておくことは不可欠だと思っている。
しかし、宗教オタクでない限り系統だって学ぶことはしないのではないか。
私自身も、問題意識は持っていたものの、いまひとつ踏み切れずにいた。
そんな時に書店で見つけたのが本書である。
『世界は宗教で動いてる』(橋爪大三郎、光文社新書)
丸の内シティキャンパスでの「宗教で読み解く世界」というビジネスマン向けの講義に基づいているのでとても分かりやすい。
しかも、受講生と講師の対話形式になっているので納得しながら読み進められる。
入門書としてはとても良い本だと思った。
私は宗教については素人なので、全てが新たな知識であり、どれも、現実問題と照らし合わせてなるほど、と思える。
逆に、何かの宗教を信じていたら、これほど素直に読み進めなかったかもしれない。
俯瞰してみれば興味深い宗教。
中に踏み込む気にはまだなれない。
グローバル人材としては俯瞰することが重要かと思う。
※2014年10月に書かれた記事です。