『システムからの発想』5.システムのレベル
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次は、システムのレベルについてお話します。
乗用車の機能を目的とすると、エンジンの機能はその手段になっていましたね。
さらに、エンジンの機能を目的とすると、エンジンを構成するシリンダーやピストンの機能が手段となっています。
反対に乗用車の機能を手段と考えると、その目的となる機能を持った大きなシステムがあります。
それぞれの機能が下のような階層構造になっていることがわかります。
これをシステムのレベルと言います。
システムでは、製品と部品という決まりきった関係よりも、それぞれの機能が目的・手段の関係になっていることに注目するのです。
だから、上のツリー図も部品名にとらわれない方が良い。
なぜか?
システムの実体やプロセスに先入観を持ちたくないからです。
先入観を持ってしまうと、自由な発想ができなくなります。
上の例でも、乗用車の推進力を得ると言ったら、まず、ガソリンエンジンです。
でも、それだけで終わってはいけません。
これからは電気で動くモーターもよく使われるでしょうし推進力を得るというなら、蒸気機関や風力、人力だってあり得ます。
こういうのを代替案と言います。
つまり、ガソリンエンジンに代わる案です。
重要なのは、目的を果たす手段は一つじゃないということなんです。
しょうがないな。
じゃ、チョコレートサンデーの機能を考えてごらん。