「Interleaved 2 of 5 (ITF)」とは

「Interleaved 2 of 5 (ITF)」とは

Interleaved 2 of 5 (ITF)とは

概要

「インターリーブド(Interleaved)2 of 5」は、インターメック(Intermec)社が、1972年に開発したバーコードシンボルである。スペースを利用せずにバーのみの構成であったCode 2 of 5(スタンダード2of 5、ディスクリート2 of 5、インダストリアル2 of 5とも呼ばれる)を進化させ、バーによるシンボルキャラクタとスペースによるシンボルキャラクタを交互に組み合わせている。

itf

5本のバーと5本のスペースで2桁の数字を表すため情報化密度が高い。インターリーブド2 of 5と似たバーコードに、マトリックス 2 of 5がある。これは、Code39のように、バーとスペースを交互に使用してシンボルキャラクタを構成している。
 

名称と規格について

2 of 5の名称は、シンボルキャラクタが5本のエレメントで構成され、その中の2本が太バーになっていることに由来している。

シンボル規格のインターリーブド2 of 5は、ISO/IEC16390として国際規格になっており、日本ではJIS-X-0505で規格化されている。

インターリーブド2 of 5は、アメリカでは、1981年にUCCが配送梱包の物流共通シンボルとして採用された。日本でも、1987年に物流共通シンボルITF14/16 (JIS-X-0502)として規格化された。「ITF」は、Interleaved 2 of 5の頭文字をとった略語である。当初、ITF14(14桁)とITF16(16桁)の2種類あったが、国際EAN協会(GS1)は、1988年に14桁のみを国際標準と定め、以後、16桁は、国内用として使用された。そして、2010年、ITF16の使用は、全面的に禁止されITF14に移行した。この14桁のコードを「集合包装用商品コード」という。

特長

  • キャラクタ セットは、数字(0から9)です。
  • シンボルキャラクタは、バーで始まる5本のバーと5本のスペースで2キャラクタを構成しています。1つ目のキャラクタを5本のバーで、2つ目のキャラクタを5本のスペースで表現されます。
    スタート コードは“0000”、ストップ コードは“100”です。但し、“0”は細バーまたは細スペース、“1”は太バーまたは太スペースです。
    自己チェック機能が有ります。
  • 定まったチェックデジットは、特にありません。使用する場合は7DR、7DSR、9DR、9DSR、モジュロ10/ウェイト2、モジュロ10/ウェイト3、モジュロ11、加重モジュロ11が使用できます。通常はモジュロ10/ウェイト3を使用します。
  • データが奇数桁の場合は、先頭に“0”を追加してコード化します。

寸法

  • 最小エレメント幅(X)は、USS-I2/5の規格では0.191mm、またJIS-X-0502の規格では、基本寸法が1.016mmで、0.25倍から1.2倍まで認められています。
  • 細太エレメント比は、USS-I2/5の規格ではX<=0.508mmのとき1:2.2から3.0、X>0.508mmのとき1:2.0から3.0、またJIS-X-0502の規格では、1:2.5です。
  • クワイエットゾーンの最小値は、USS-I2/5の規格では10Xまたは2.54mmの大きい方の値で、手動走査の場合は6.35mm以上、またJIS-X-0502の規格では、10X以上です。
  • エレメントの高さの最小値は、USS-I2/5の規格では5mmまたはシンボル全長の15%の大きい値、またJIS-X-0502の規格では、0.8倍から1.0倍では31.8mmです。

ITF:JIS-X-0502

  • 標準バージョン(ITF-14)のキャラクタ構成は、左から1桁の物流識別コード、2桁のフラッグZ(日本は49または45)、5桁のメーカーコード、5桁の商品コード、1桁のチェックデジットで構成されます。
  • 拡張バージョン(ITF-16)のキャラクタ構成は、左から1桁のスペアコード(“0”)、2桁の物流識別コード、2桁のフラッグ(日本は49または45)、5桁のメーカーコード、5桁の商品コード、1桁のチェックデジットで構成されます。2010年、ITF16の使用は、全面的に禁止されITF14に移行しました。
  • アドオン バージョン(ITF-6)のキャラクタ構成は、左から5桁の計量値(小数点以下が必要な場合、3桁目と4桁目とします)、1桁のチェックデジットで構成されます。
  • チェックデジットはモジュロ10/ウェイト3を使用します。

 

提供:アイニックス株式会社


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。