「地域団体商標事例集2017」について【知財ニュース拾い読み】

「地域団体商標事例集2017」について【知財ニュース拾い読み】

地域団体商標表紙

「地域団体商標事例集」(平成29年3月 経済産業省 特許庁)表紙

PDFデータ(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/files/tiikibrand/all.pdf)より引用

 

特許庁 – 2017/3/6 – http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/tiikibrand.htm
特許庁が作成した「地域団体商標事例集2017(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/files/tiikibrand/all.pdf)」が公開されました。

 

地域団体商標とは
従来、地域名と商品名(サービス名)からなる商標については、よほど有名なものでない限り知的財産として適切に保護することができず、便乗使用を排除しにくいなどの問題がありました。

そこで、地域ブランドの適切な保護を目的として平成18年に導入されたのが地域団体商標制度です。簡単にいうと、地名と物の名称からなる地域ブランドを商標として登録できる制度です。

草加せんべい、信楽焼、博多人形、蒲郡みかんなどが既に登録されています。

注) 地域団体商標制度では、商標権者となる主体に一定の要件が課されます。

 

「地域団体商標事例集2017」では、地域団体商標として登録されている日本各地の地域ブランドや、その活用事例などが紹介されています。

今後、地域団体商標の取得を考えられている団体にとっては、参考になると思います。

また、地域団体商標制度に関心がなくても、単純に日本各地の特産品や名物の一覧として見てもおもしろいでしょう。

PDFデータ(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/files/tiikibrand/all.pdf)が特許庁より無料で公開されていますので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

 

出典:『「地域団体商標事例集2017」について【知財ニュース拾い読み】』(『発明plus〔旧:開発NEXT〕)


弁理士。コスモス国際特許商標事務所パートナー。名古屋工業大学非常勤講師。1980年愛知県生まれ。名古屋工業大学大学院修了。知的財産権の取得業務だけでなく知的財産権を活用した製品作りの商品開発コンサルタントを行う。知財マッチングを展開し、ものづくり企業の地方創世の救世主として活躍している。著書に『社長、その商品名、危なすぎます!』(日本経済新聞出版社)、『理系のための特許法』(中央経済社)等がある。 特許・商標の活用を応援するWEBマガジン「発明plus Web」( https://hatsumei-plus.jp/ )を運営している。