あなた一人で、手抜きでできる『「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善』

トヨタの「7つのムダ」

トヨタ自動車では、ムダを7つに整理されています。

ネットで「7つのムダ」と検索すると、実にたくさん出て来ます。

それほど、うまくまとめられているのでしょう。

「7つのムダ」は下記になります。

1.作り過ぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良をつくるムダ

でも、ちょっとピンと来ませんね。

実は、トヨタさんほどの大きい工場での話しなのです。

しかし、実に重要な点を押さえています。

1.作り過ぎのムダ
一番に来ているのは、トヨタでは最も重要なムダだと考えられているからです。
計画のない製品、つまり、注文のないものは、生産してはいけないということです。
あのトヨタさんでも過剰生産で、非常に経営が厳しくなったことがあるそうです。
その経験から、作り過ぎを戒めているそうです。

2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
この2つは説明は不要ですね。

4.加工そのもののムダ
トヨタさんでは、加工そのものもムダがあると考えています。
例えば、ネジを4本締めるように図面に指示があっても、本当に4本必要か考えるそうです。
3本で強度が保証できるなら、図面を修正して、この1本のムダをなくすのです。

5.在庫のムダ
在庫は、ある程度は必要だと考えます。
トヨタ生産方式の「かんばん方式」も、基準在庫の上に成り立っています。
在庫は、場所も必要だし、保管料も発生するので良くないと言われています。

しかし、本当に良くないのは、「問題点を隠してしまう」ためだと考えられています。

機械が故障しても、在庫があったから助かったというケースが多くあると思います。

すると、さらに多くの在庫を持とうとします。永久に機械の故障は、良くなりません。

在庫がなければ、機械が故障したら、一発で生産の遅れが生じます。すると、懸命に機械の故障を治そうとします。これが重要なのです。

6.動作のムダ
7.不良をつくるムダ
この2つも説明は不要でしょう。

「7つのムダ」には、非常に深い意味があるのです。

良いところだけ、うまく使わせてもらいましょう。