「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【9】5S改善を通して会社間の交流を行う
5Sを楽に楽しくコーチしましょう!!現場改善コーチが伝授します
【9】5S改善を通して会社間の交流を行う
社内で5S改善の教育が、どんどん進むことはとても良いことです。
しかし、進めていくうちに、どうしても5S改善の実践がマンネリになってきます。
このマンネリに、もっとも効果的なのが、会社間の交流です。
機密事項なので、工場を見せることは出来ないとお考えかも知れません。
確かに重要なノウハウがありますので、見せられないところもあるでしょう。
でも、工場全てがノウハウではないと考えています。
5Sや現場改善は、業種が違っていても、同じような活動内容であることが多ものです。
そのため、異業種のメンバーが集まって、現場で改善アイデアを考えることは、とても良い刺激になります。
同じ土俵で考えることができるためです。
いくつかの会社のメンバーが、一緒に現場を回って改善案を考えるのです。
現場で自由にディスカッションしながら考えると、びっくりするくらいアイデアが出て来ます。
研修の人数が多いと、4~5人程度のチームに分けて、いくつかの現場で同時に行えば効果的です。
同じぐらいの年代の人が集まることが出来れば、さらに効果的です。
それぞれのメンバーの現場に順番に行って改善案をディスカッションすると、競い合うように改善案が出て来ます。
複数の現場の改善案が、一瞬で出来てしまう感じです。
さらに改善案のディスカッションの中で、仕事のグチも出て来ます。
業種は違っていても、現場の悩みは同じなので、共感し合えるのです。
さらに良いコミュニケーションが実現します。
もう一つのメリットがあります。
「ある工場での常識が別の工場での非常識である」ということです。
在職中、同じ社内ですが、工場間でこんなことが起きていました。
板状のフープ材のつなぎ方ですが、ある工場では常識になっていたことが、別の工場では行っていなかったのです。
つなぎに使っていた機器一式を紹介してもらい、すぐに使えるようになりました。
ある工場で苦労したアイデアを頂いて、労なくできることは、実に効率的です。
アイデアをもらった工場は、別のアイデアでご恩返しすれば良いのです。
つまり、「5S改善の高位平準化」が実現できることになります。
経営者としては少し勇気が必要だと思いますが、若いメンバーに異業種交流するメリットは大きいものです。
ノウハウの部分での交流は、かなり難しいと思います。
5Sや現場改善だから、気軽に交流が出来るのです。
複数の会社のメンバーに参加してもらい、持ち回りで現場を回り、実践活動を行うことが重要です。
参考書
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