「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【8】清掃とは「いつもピカピカ」
誰にも聞けない「サービス業の3S改善」現場改善コーチが伝授します
【8】清掃とは「いつもピカピカ」
「整理」で要らないものをたくさん捨てたので、あなたの周りがスッキリしました。
すると、汚れやゴミ、ホコリが目立つようになります。
ものが置かれていた下に、汚れがべったりくっついているのです。
このままでは、ものの置く位置を決めにくいので、整理の後は「清掃」を先に行うのが、上手く進めるコツです。
あなたの周りをピカピカに「清掃」していきましょう。
要らないものを取り除いた机の引き出しや作業台には、汚れやゴミ、ホコリがたくさんあります。
掃除機やほうきでゴミを取り除き、濡れた雑巾やウエスでしっかり拭き取りましょう。
こびりついた汚れは、ヘラのようなものでキレイに取り除きます。
100円ショップには、掃除用具のコーナーがあります。
雑巾、水拭きシート、ヘラ(スクレーパー)などの掃除用具が色々と販売されていて、とても便利です。
私は、汚れた雑巾を洗うのがキライなので、使い捨ての水拭きシートを使っています。
大きくて厚手のしっかりしたものが販売されています。
ゆっくり、100円ショップをながめてみて、気に入った清掃用具を準備してください。
1回の清掃でキレイにしようとすると、時間もかかり大変です。
少しずつ場所を決めて、清掃を行うのが楽です。
徐々にキレイになってくると、気持ちが良くなってきます。どんどん、清掃が進んでいきます。
「清掃」により、清潔感があふれ、すがすがしく感じるようになります。
そして、部屋全体が明るくなります。とても気持ち良くなり、仕事が楽にできるようになります。
あなたの周りがピカピカになって、気持ちが良いですね。
毎日、少しの時間でも、清掃を続けることが重要です。一度、汚れてしまうと、キレイな状態に戻すのは大変です。
ここで、「究極の清掃の姿」を考えてみましょう。
私の「究極の清掃の姿」は、「汚さない」ことです。ゴミも出ず、汚れなければ、清掃が不要なのです。
「整理」のところで、捨てるものの重量を計りましょうと言いました。
同じように、ゴミを捨てる際、ゴミの重量を計ることが重要です。
発生したゴミの量を、「目で見る管理」するです。
少しでもゴミの発生を少なく出来れば、清掃が楽になります。
毎日、清掃していたのが、3日や1週間に1回でもキレイになります。
そこで、1回目の「床の清掃」は、床にはいつくばって、手で水拭き清掃を行うことをお勧めします。
普通、床の清掃は柄のついたモップを使います。
手で拭くのと汚れの取れ方は同じですが、一つだけ違いがあります。それは、目の位置です。視線です。
はいつくばって拭くと、床のゴミや汚れがよく見えます。
ほこりや髪の毛、ひょっとしたらお金も落ちていることもあります。
汚れが目で確認でき、汚さないようにしようとする意識が芽生えます。
ゴミや汚れの分析を行い、出ないように対策できれば、清掃が楽になります。
いつもの床の清掃は、モップで行えば良いでしょう。
時々(月に1回とか)、はいつくばって床の水拭き清掃を行えば、ゴミや汚れの変化がわかります。
だんだん、ゴミが少なくなり、汚さないようになっていきます。
モップやほうき、雑巾、バケツなどは、どこに置いていますか?
普通は、掃除用具を入れるロッカーの中に入れています。
しかし、このロッカーが、床を汚すゴミの発生源になります。
ロッカーの中では、外から見えないため、掃除用具が汚くなっていきます。
汚い掃除用具で掃除していては、決してキレイになりません。
外から誰でも見えるように、掃除用具を置くようにします。
ロッカーなら扉を取ってしまいましょう。
常にキレイな清掃用具で、清掃を行いましょう。
そして、ゴミと汚れが発生しない改善を地道に行うと、清掃がどんどん楽になります。
参考書
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