「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【6】5S改善のための知識とは?
5Sを楽に楽しくコーチしましょう!!現場改善コーチが伝授します
【6】5S改善のための知識とは?
5S改善が好きになってもらうために、最低限の知識が必要です。
実践を行う前に、長々と座学で勉強するのは、あまり感心しません。
「学んで、すぐに実践してみる」という進め方が望ましいです。
5Sの推進ステップは、「整理」「清掃」「整頓」です。
この3Sを実践できることが、もっとも重要なのです。
3Sを徹底すると、あとの「清潔」「躾」も、必ず出来るようになって来ます。
「整理」とは、「要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる」ことです。
これだけのことなのですが、実際にやってみると、なかなか難しいのです。
それは、「要らないもの」を判断しなければならないからです。
たいていの場合、「要らないもの」が決められないのです。
5S改善のもっとも重要な、「決めて、守る」うちの、「決めて」の部分を「整理」を通して習得するのです。
つまり、要るものを見極める「眼力」と「判断力」を学ぶことなのです。
そのため、座学で学んでも、「眼力」と「判断力」を磨く訓練をしなければ、すぐに5Sそのものがトーンダウンしてしまいます。
「要るもの」がどれかという判断をすると、全て要るになってしまいます。
「要るもの」を「使うもの」と考えると分かりやすいです。
今日使うものだけが、作業を行う現場に置いてあれば良いのです。
今週使うものは棚に、今月使うものは倉庫で良いのです。
「清掃」は「持続力」を養うことです。
毎日、毎週、毎月、自分で決めたところを、しっかり清掃することにより、継続する習慣が身に付きます。
「決めて、守る」うちの、「守る」の部分が習得できるのです。
そして、「整頓」で「決めて、守る」ことを、全てを実践するのです。
「整頓」は、置き場所を決めて、置き場所を守ることです。
最適な置き方を自分で決めて、正しく取ったり、戻したりすることができるようにします。
置き場所を決めるには様々な方法があるので、自分でイメージして考えるため「創造力」が養われるのです。
座学のやり方には、色々なパターンがあります。
講師がテキストを説明する、テキストを輪読する、説明用のパワーポイントで説明する、などが考えられます。
ポイントは、5Sリーダーが悩んだ時に、すぐに答えが見つけられるようにすることです。
パワーポイントは、聴いている時には分かりやすいのですが、後から思い出すのには不便なものです。
輪読も、自分が読んだ部分は、思い出すのですが、それ以外は忘れてしまいます。
もっとも良い方法は、講師がポイントの部分を説明し、受講者に赤線などマーキングさせる方法だと思います。
すると、悩んだ時に、テキストだけを見れば、思い出すことができます。
さらに、そのポイントの部分を、受講者に交替で説明してもらうのです。
うまく出来なくてもいいのですが、現場で説明する必要があるので、一度は自分の言葉で説明することを経験することが重要です。
少し時間がかかりますが、重要な部分だけ、しっかりと理解することが大切です。
最低限の5Sの知識を得ることができたら、すぐに実践してみましょう。
参考書
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