「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【5】3S(整理・清掃・整頓)とは?
誰にも聞けない「サービス業の3S改善」現場改善コーチが伝授します
【5】3S(整理・清掃・整頓)とは?
3S(整理・清掃・整頓)は、現場改善には必ず必要なものです。
「現場改善そのもの」なのです。いえ「経営そのもの」と言っても良いのです。
3Sからスタートしなければ、現場改善は上手く進みません。3Sから現場改善に展開させるので、私は「3S改善」と呼んでいます。
3S改善を推進するために、最低限の知識が必要です。
3Sの推進ステップは、「整理」「清掃」「整頓」です。
この順番に進めて行くのが、もっとも効率が良いのです。「学んで、すぐに実践してみる」という進め方が望ましいです。
「整理」とは、「要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる」ことです。
これだけのことなのですが、実際にやってみると、なかなか難しいのです。それは、「要らないもの」を判断しなければならないからです。
たいていの場合、「要らないもの」が決められないのです。
3S改善のもっとも重要な、「決めて、守る」うちの、「決めて」の部分を「整理」を通して習得するのです。
つまり、要るものを見極める「眼力」と「判断力」を学ぶことなのです。
そのため、この「眼力」と「判断力」を磨く訓練をしなければ、すぐに3Sそのものがトーンダウンしてしまいます。
「要るもの」がどれかという判断をすると、全て要るになってしまいます。
「要るもの」を「使うもの」と考えると判断しやすくなります。
今日使うものだけが、作業を行う現場に置いてあれば良いのです。今週使うものは棚に、今月使うものは倉庫に置きましょう。
「清掃」は「持続力」を養うことです。
毎日、毎週、毎月、自分で決めたところを、しっかり清掃することにより、継続する習慣が身に付きます。
「決めて、守る」うちの、「守る」の部分が習得できるのです。
そして、「整頓」で「決めて、守る」ことを、全てを実践するのです。
「整頓」は、置き場所を決めて、置き場所をみんなで守ることです。
最適な置き方を自分で決めて、正しく取ったり、戻したりすることができるようにします。
置き場所には色々なパターンがあり、自分でイメージして考えるため「創造力」が養われるのです。
だんだん、分かってきましたね。
3S改善とは「決めて、守る」ことのトレーニング、つまり、「人材育成」そのものなのです。
参考書
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