「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【3】サービス業とメーカーとの違い
誰にも聞けない「サービス業の3S改善」現場改善コーチが伝授します
【3】サービス業とメーカーとの違い
サービス業の会社を見せてもらって、もっとも驚いたのが「表と裏方が大きく違う」ということです。
表とは、お客さんが入れるエリアのことです。
表は、だいたい、専門の清掃業者が清掃を行っているので、非常にキレイなのです。
それに対して、裏方、つまり社員だけのエリアは、申し訳ないですがびっくりするぐらい汚い会社が多いように感じました。
工場は、ほとんどが裏方、つまり、バックヤードです。お客様が来るとしても、工場見学ぐらいです。
ビール工場などのように、見学コースを常設している工場だけが表と言えます。
工場も裏方なので、サービス業の裏方と同じで、お客様がほとんど見学に来ない工場は悲惨なところが多いです。
しかし、今ではISOや品質監査など、お客さんであるメーカーの人が頻繁に現場確認に来るのです。
特に、多くの現場を見ている怖い人たちが来るので、ある程度の5Sは行ってるのです。
中には、工場をまるごとショールームにしようと、現場改善を推進している会社もあるのです。
そんな状態に慣れていたので、サービス業のバックヤードの状況には、正直、びっくりしたのです。
もう一つ、違うなと感じるのは、紙の量です。
伝票類がたくさんあるためだと思うのですが、裏方が紙で埋もれているところもありました。
確かに、何年保管とか法律で決められているものもあると思います。
でも、作業するところに保管する必要なないでしょう?
紙が多いと、どうしても手書きの帳票が目立ちます。
プリンターで印刷した帳票に、手書きで指示されているのです。
もっとも怖いのが、手書きのメモをテープで留めているものです。
テープが外れたら、どうするのでしょうか?
実際、床にメモが落ちているところもありました。大変なことになっているのではないでしょうか?
手書きは、百害あって一利なしです。
書くのに時間がかかるし、品番など長い数字は、書き間違えたりします。
もちろん、PCに入力するのも間違えることはありますが、一度、入力すれば再利用ができます。
手書きは、全く再利用ができないので、ムダとトラブル発生の権化のように感じます。
このように、サービス業の特徴が分かってきましたので、製造業の方法を上手く活用することができるのです。
特に、整理・清掃・整頓の3Sについては、ほとんど同じように進められると感じました。
3Sの進め方のコツを理解して、どんどん進めて欲しいものです。
参考書
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