「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【2】今までに見た素晴らしい工場
一瞬で分かる「工場を見抜く眼力」
【2】今までに見た素晴らしい工場
私が、今までに見学した130あまりの工場の中で、特に印象的だった工場を紹介します。
やはり何度も行っている工場は変化が分かるので印象が強いですが、1回だけの見学でも驚いた工場があります。
一般的に見学できる工場ではないので、申し訳ありませんが会社名は伏せさせていただきます。
見学できる工場は【10】にまとめます。
1回だけの見学で、とてもインパクトのあった工場は三重県のC社でした。
30年以上、現場改善を進められているのです。
工場に入ると、改善の知恵であふれていました。
さらに継続的に改善を進めておられ、決して大きくない目標なのですが、少しずつレベルを上げているのです。
どうして、こんなに継続的に改善が進められるのか、カルチャーショックを感じた工場でした。
継続的に現場改善をされている工場は、京都府のO社も同じです。
1980年代の自動化ブームで、ラインを全自動化されました。
しかし、1991年のバブル崩壊後、かなりの投資をした全自動ラインを捨てて、セルライン化されたのです。
そのセルラインを、どんどん進化させ、生産性だけでなく、多品種対応、納期対応、品質など、どんどんレベルを向上されています。
この工場の製品だったら安心!と、思える工場です。
ラインを一新された工場では、滋賀県のC社も同じです。
非常に長いコンベアを捨て、手組みラインに改善されました。
1台に部品が1,000点以上ある難しい製品を一人で組む「一人屋台方式」で生産されていました。
ラインを日々改善するために、改善ルームがあり、イレクター(B016)などを準備し、いつでも改善できるようになっていました。
現場メンバーが自主的に現場改善を進めている工場を見学するのは楽しいです。栃木県のO社もそうです。
現場の皆さんが、現場に自信をもっておられるのです。
そのため、大きな声であいさつをしてくれます。
特に、製品倉庫のメンバーに大声であいさつしてもらったのは、本当に驚きました。
その会社のモチベーションの高さを感じました。
バスで建物の中まで見学する工場もあります。富山県のY社です。
非常に大きな工場に、多くの機械が並んでいるのですが、建物の中にそのままバスで入り見学できるようになっていました。
バスが工場の中に入っていくので、びっくりしました。
もっともっとありますが、特徴のある工場を見せてもらうのは、実に楽しいものです。
参考書
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