「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【15】5S改善を全国に発信し社会に役立つ活動を行う
5Sを楽に楽しくコーチしましょう!!現場改善コーチが伝授します
【15】5S改善を全国に発信し社会に役立つ活動を行う
日本のお家芸だったOJTが、失われた20年の間に、ほとんど消滅してしまいました。
大企業病の一つの症状なのですが、大企業だけではなくなっている感じがします。
大企業病は、社員全体の元気が少しずつ失われていく極めて恐ろしい病気で、速効性のある薬はないと思います。
遅効性ですが、唯一の薬は「人材育成」なのです。
この人材育成として、もっとも効果の高いのが「5S改善」であると考えています。
固有技術の研修はターゲットが明確なので行いやすいのですが、管理技術は多くのケースがあるので難しいのです。
この5S改善は、実施する会社の業態やレベルに合わせた活動ができるのが、もっとも大きなメリットです。
さらに、難しい理論を必要としない、実践中心で習得できる技術なのです。
実践を多くした人が先生になって、周りのメンバーを教えることにより、先生も生徒もレベル伸長ができるのです。
好循環サイクルに入ることができれば、飛躍的に現場力を向上することができます。
一方、とても都合の良いことに、日本には莫大な「ムダ」が眠っています。
弊著「ムダを楽と楽しさに変える楽々改善「ムダ」は日本に埋まっている資源です」に書いた内容です。
戦後、日本では製造業全盛の時代を迎え、作業改善は日本のお家芸だったのです。
日本では、1980年代になると、生産の自動化が活発に行われるようになり、作業改善が行われなくなりました。
このようにして、日本の多くの工場では、ムダを見つけ改善するスキルが低下しました。
そして、非常に多くの「ムダ」が埋もれてしまったのです。
ムダは資源であり、うまく活用することが重要なのです。
このムダを、もっとも効率よく活用できるのも「5S改善」なのです。
工場には過去の高度成長期の不要なものがたくさん残っており、広い工場を狭く使っています。
不要なものを捨てて、作業しやすいようにできるのが「5S改善」です。
上手く進めれば、ほとんどお金を使わずに、生産性が向上できます。
5S改善を進めることにより人材育成もでき、現場のモチベーションを維持することができます。
私は、5S改善が弱体化してしまった日本の産業を救う方法の一つであると考えています。
実際に、倒産寸前の会社が息を吹き返し、さらに、毎日のように工場見学者を迎える優良会社になっている例もあります。
残念なことに、全ての会社ではありません。
進め方を間違うと、やはり、効果を出すことはできないのです。
今まで述べたような、正しい進め方をパッケージ化し、希望する会社に提供したいと考えています。
これが、私が考える社会に役立つ活動です。
少しずつ5S改善を全国に発信していきたいと考えています。
ご協力をお願いします。
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