「うちの会社、マジヤバイ」中小企業の不都合な真実を描いた短編ドラマ
中小企業の支援を行う中小機構が制作・総指揮で制作した短編ドラマ「不都合な日常」が面白い。中小企業の日常で見かける「あるある」が詰まっていて、中小企業に勤めたことがある、または勤めている人が楽しめる(身につまされる?)内容になっています。
「この日常は、すべての中小企業に起こりうる(もしくはすでに起きているかもしれない)不都合を描いたフィクションである。」
となっていて、そのドラマの背景は創業60年の繊維商社。2代目社長と癖のある社員とのやりとりを描いています。
舞台は都内某所に会社を構える「株式会社徳田繊維」。創業60余年を数える、老舗繊維商社である。バブルがはじけ、右肩下がりだった業績は、長引くデフレでさらに低迷。取引先からは無理難題を突きつけられ、仕入先からは「徳田の仕事は貧乏クジ」とレッテルを貼られている。
社長の「徳田三郎」は、現状打破の糸口を探るべくさまざまな経営本を読みあさり、感銘を受けては真似をしてみるもののトライ&エラーの連続。
若手のエース(自称)「新見新太郎」は大きな体に秘めた120%空回りの立ち振る舞いで社内を混乱させ、繊細な心遣いがあると見込んだ「森田あかね」は、仕事をそつなくこなしアフターファイブに全力投球。社内一の若手「山田翼」は、ゆとり世代特有の風を身にまとい、発言のすべてが緊張を呼ぶ。会社の将来、業績回復、人材育成・・・。悩みのない部分を探す方が困難な状況で、今日も徳田三郎は経営の舵取りを行わなくてはならないのであった。
これだけ見ると、癖のある部下に囲まれる社長の悲哀に同情してしまいますが、実はこの社長も大概な人なんです笑。そのあたりも注目してみると面白いですよ。
日本の製造業を支えているのは中小企業です。ここが元気になり、体力をつけていくためには、技術だけでなく、営業や経営、人事にいたるまで、もっとレベルアップしていかなければなりません。この企画や動画は、中小企業のいまに対して皮肉が効いていて面白いのですが、深く考えると実は笑えなかったりします。。。
次回からは各エピソードを紹介していきます