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[ビビッときた凄い技術]光を自在に制御するクラレの微細加工技術

[ビビッときた凄い技術]光を自在に制御するクラレの微細加工技術

最近触れた技術のなかで、これは確かに素晴らしいと思ったのが、

クラレのフィルム表面への微細加工技術

です。

何に惹かれたかというと、

液晶ディスプレイにはつきものの格子状の模様を、
微細加工した光学フィルムを貼るだけでそれを見えなくしてしまった

という手品のような凄い技術。

フィルム表面のパターンで光を制御

クラレの微細加工技術は、フィルム表面にこのように自在なパターンを加工できるという技術。これで用途に合わせて光の拡散や反射、透過などを制御できます。

 液晶ディスプレイはその構造上、カラーフィルタの周りに光を遮断するブラック・マトリクスがあり、光を通すと格子状の模様が必ず出ます。スマートフォンの画面サイズならほとんど気になりませんが、液晶テレビやプロジェクタなど大型のディスプレイになるとその影は目に見えるほどです。

そこでクラレは、フィルムの表面に特殊なパターンを施すことで、光の透過や反射をコントロールし、格子状の模様を見えなくしたとのこと。

こんなパターンも加工できるとのこと

材料問わず使える柔軟性と、大きく広がる可能性

さらに素晴らしいのが、
これが加工技術であり、さまざまなフィルム材料に使えるという柔軟性。

実際に液晶ディスプレイ以外にも、
LEDの光をさまざまな形に制御する異方性拡散フィルム「レジェンダ」や、微小な細胞を1つずつ納めることができる細胞培養プレート「エルプラシア」などを展開しています。
また、運転者の視線の先、自動車のフロントガラスに、速度や警告標識、ナビの矢印などを投影するHUD(ヘッドアップディスプレイ)にも応用できるそうで、その用途もまだまだ広がりを見せています。

参考:クラレ、こんなところにも、クラレのマイクロレンズアレイ
参考:クラレ、ミライに化ける新事業


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイトで編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ