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連載小説『改善提案名人に挑戦!』第5話ヤサシク作戦(2)「ヤサシク作戦」のポイントは

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第5話ヤサシク作戦

(2)「ヤサシク作戦」のポイントは

kaizen26

木下君に誘われて草野球の練習に参加し始めた上杉君。

運動不足とストレス解消のつもりで始めたことが発想の転換にもつながり、今や絶好調である。

ところで、これが第4の改善の基本そのものだと武田課長に言われて、上杉君はキョトンである。単刀直入に聞いてみた。

 

「改善の基本その4とはなんですか?」

「ヤサシク作戦、つまり作業を単純にしてやさしくするということだ」

「へへっ、なぁんだ、当たり前のことじゃないスか」

 

木下君が横からチャチャを入れる。

「いや待て、ナクス作戦も当たり前のことだけど奥が深かった。なにかありますね、課長」

「ふ、するどいな、上杉。そのとおり、ヤサシク作戦は結果としては簡単にすることなんだが、そこまでいたる過程が大事なんだ。つまり、どのようにして発想の転換をはかるか、どこからヒントを得るか、どうしたらアイデアにつながるか」

 

「なるほど、で、どういうポイントに注意すれば良いんですか?」

「ポイントって?」

「ですから、ナクス作戦やナガラ作戦のときのような進め方のポイントですよ」

 

武田課長、この質問に少々困ったような顔をして、

「ポイント?ポイントねぇ、あるようなないような……」

「なーんスか、それ。また随分といい加減じゃないっスか」

 

またまた木下君が横から口を出す。

「木下、おまえちょっと黙ってろ」

「うーむ、例としては動作の数を少なくするとか、動作距離を短くする、制約条件を取り除く、重力を利用する、治具化するなど、いろいろあるんだがね。それだけでヤサシク作戦を言い切っているわけではないんだな。どう説明しようかな……」

 

「うーむ」と武田課長がうなれば、上杉君、木下君も「うーむ」と腕組みする。

どうもヤサシク作戦が難しくなってしまったようだ。これでは笑うに笑えない。

 

(続く)

 

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出典:『改善提案名人に挑戦!-だれもがプロジェクトXだった-』面白狩り(おもしろがり)


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