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若手技術者に“時間感覚”を身につけさせる

若手技術者に“時間感覚”を身につけさせる

技術者人材育成においては、時間は貴重である、という時間感覚を身につけさせることが重要です。

仕事については期限を決める、といったことはどこの企業でもできている印象です。しかし、内容に対してあまりにも無理なアウトプットを要求している場合も散見されます。

競争が激化していることは理解できますが、あまりにも無理な納期や期限を決めてしまうのは、組織の長期成長という観点からは好ましいとは言えません。

特に実務のしわ寄せがいきがちな、若手技術者が大きなストレスを抱えて仕事を続けることが困難になる可能性もあります。

時間の無駄遣いになりがちなもの

育成という観点では上述した仕事の納期ではなく、無駄な時間をできる限り削るという考えを植え付けるということが重要です。

 

多くの企業において時間の無駄遣いになりがちなのが、

「会議、打ち合わせ、ミーティング」

です。

これらの時間をいかにして圧縮するか、ということを若手技術者に教育することは、貴重な人件費を無駄使いしないためにも重要なことです。

無駄を省く方法

もちろん、「会議、打ち合わせ、ミーティング」のなかにはどうしても必要なものもあるかと思います。

しかし、その8割近くは時間を圧縮できる、場合によっては人を集める必要が無いということに気が付くべきです。

「会議、打ち合わせ、ミーティング」を開催する議長が、最初の宣言で、

– 議題
– 各議題の所要時間
– 終了時間

を言っているケースがどれだけあるでしょうか。

何となくだらだら続いていませんか?

 

このように、勤務時間の多くを占める可能性のあることについて、可能な限り無駄を省くべきという事が大切である、ということを教え込むことが重要です。当然ながら指導する側がその見本を示さなくてはいけない、というのは言うまでもありません。

技術者育成という観点からも、「会議、打ち合わせ、ミーティング」の時間や開催頻度の圧縮を心がけるよう指導してください。全体としての業務効率が上がるはずです。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。その後、複数の大手メーカーにて技術者として勤務。専門外の企業に転職したときは周りの会話についていけないという苦境に陥るが、試行錯誤の末に活字を基本とした独自の思考法を確立、開発最前線で成果を積み上げたことにより最先端研究プロジェクトリーダーに昇格。また、自らの立ち直りに実践した思考法を応用した技術者育成法により、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出。当時評価の低かった若手技術者を事業部最年少海外駐在者として送り出すなど、技術者教育でも高い評価を得た。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。川中から川下の企業の研究開発最前線での技術指導、サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面し、専門性を生かすも殺すも人材に大きく依存することを実感。さらに自らの技術者人材育成経験から技術者育成には一般的な人材育成と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要という考えに至った。その後、技術者に特化した人材育成プログラムがほとんど存在しないことに着目して「技術者人材育成研究所」を創業、FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/