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緊張の続く日常業務と技術者育成において、若手技術者の モチベーションを...

緊張の続く日常業務と技術者育成において、若手技術者の モチベーションを上げる には

技術者育成において、若手技術者の “モチベーションを上げる” にはどうしたらいいのでしょうか。

技術業務の基礎講座

技術者育成というと、あれも教え、これも教え、フォローして、と色々「~しなくては」と思いたくなるのが普通です。

ところが、これだけでは若手技術者は緊張の連続となってしまい、疲弊してしまうことが多いのも事実です。

技術者指導者層の方々にとっても、日常業務を抱えながらでは負荷が高くなることが懸念されます。

そんな時、週に1回、1時間、1か月に1回1時間でもかまいません。

技術者指導者層の方々から若手技術者向けに、技術業務の基礎講座を開いてみてください。

専門性至上主義を捨てることが大切と何度も書いてきていますが、正確には捨てるのではなく、封印しているイメージなのです。

「学ぶ楽しさ」を取り入れる

心の底では、「専門知識を得たい」という知的好奇心は若手技術者のほぼ10割が必ず持っています。

これを刺激し、緊張の続く日常業務や育成プログラムの中に、

「学ぶ楽しさ」

ということを取り入れてみるのです。

こうすることで、がむしゃらにやっている仕事を体系的に理解するきっかけを得ることができると考えます。

資料を作るといった手間は必要ありません。参考となる技術専門書(あまり難しすぎないほうが良いです)の1節くらいをコピーして渡し、それに沿って話をするというイメージで十分です。

専門知識を人に教える、ということで技術者指導者層にも新たな気づきがあることもしばしばです。お互いにとってメリットがあるのですね。

基礎講座の進め方のポイント

最後に、この技術業務の基礎講座の進め方のポイントを挙げます。

 

1.長時間やらない(せいぜい1時間程度)

2.話す時間と質疑応答は1:1の時間配分
(1時間の枠で話をするのであれば、30分は話して、30分は若手技術者からの質問を聴く)

 

質疑応答を増やすことで、若手技術者たちは普段の仕事が自分の好きなことや身の周りのことにどのように役立っているのか、ということを気づいてもらうこともできます。

このような気づきこそ、日常業務のモチベーションアップに大切です。是非実践してみてください。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。世界的な展示会での発明賞受賞、海外科学誌に論文を掲載させるなど研究開発最前線で業務に邁進する一方、後身の指導を通じて活字を基本とした独自の技術者人材育成法を確立。その後、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出した。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面。過去の技術者育成経験から、「一般的な人材育成」と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要と考え、「技術者人材育成研究所」を創業。FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、その受け皿となる現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『技術報告書 書き方の鉄則』、『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/