ものづくりニュース by aperza

現場での雑談は大切です【4】いろいろな雑談

現場での雑談は大切です【4】いろいろな雑談

テーマを共有化していろいろな人が入った雑談が大切ですと言ってきました。

現場で現物を前にしてワイワイガヤガヤというイメージを思い浮かべた方が多いと思いますが、それ以外にもいろいろな雑談の形がありますよ。

例えば何か新しいことをしたいといったときにその内容を見つけるためのブレインストーミング(略称:ブレスト)という手法がありますが、これも雑談の一種だと思います。

 

ルールは単純でたった2つです。

1つ目はテーマを決めて、それにかかわるアイデアをとにかくたくさん出すことです。

正確性とか論理性は問いません。私はいつも最低でも100出すというルールでやっています。

そして2つ目は人が言ったことを絶対に否定してはいけないということです。

 

これを数人でワイワイガヤガヤとやるのです。

100個のアイデアを出す必要があるといってもたいてい30個くらい出たところで止まってしまいます。

30個だと普段みんなが考えていることを順番に出しているだけのレベルですから新発想に結び付きません。

ですから何としても100個出さなくてはいけません。

 

以前、自動車系の販売会社で「売り上げ増」をテーマに営業と製造と管理の人たちに10人位集まってもらいブレストをやりました。

最初のうちはどんどんアイデアが出ましたがやはり30個で止まってしまいました。

司会の私はあの手この手でアイデアを引き出そうとしましたがみんな下を向いてしまうという状況で少々困っておりました。

 

その時、一人の人が「飴を配る」と言いました。私はなるほどねと思いながらそれをホワイトボードに書きました。

すると次の人が「チョコレートを配る」、そのまた次は「おせんべい」と続きました。

私はそうかこの手があったか…と思いながらだらだらと続くお菓子シリーズのアイデアを書き続けました。

 

これはダメだよといった批判はルール違反ですから黙ってひたすら板書していました。

しかしお菓子シリーズは30個で終了、アイデアは60個まで増えたけどここでまた沈黙か……と一瞬思ったのですが、みんながそうかこれでもありか! と普段の超真面目な仕事人間のカラを破れたためその後はバンバンアイデアが出ました。

その後KJ法というやり方で類似の項目をグループ化してそこで発想が生まれるという手順を踏みましたが、お菓子のところで「お煎餅を食べる人とチョコレートを食べる人は世代が違うよね」という意見が出て、これまで「お客様」の一言でくくっていたものが「子連れの若夫婦」と「若夫婦」は違うといった議論が生まれ、当時珍しかったキッズスペースが設置されたりと職場が大きく変わり売り上げ目標を大きく過達することになりました。

 

いろいろな形でのワイワイガヤガヤ、多くの職場はガチガチに硬くてなかなかできないのですが、大切なことです。

どうぞ勇気を出して実行してみて下さい。

参照:『ブレーンストーミングとKJ法』

kaizenmanga23-768x2249

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。