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災害時、トヨタのラインが一番早く止まる|元トヨタマンの目

災害時、トヨタのラインが一番早く止まる|元トヨタマンの目

以前の西枇杷島の水害、今回の中越沖地震などで部品メーカーが被災したがその場合、自動車メーカーの工場で真っ先に稼働できなくなったのはトヨタだ。

これはすべての工程に不要な在庫が一切ないという証明であり製造業としては誇るべきことである。

トヨタ以外の自動車メーカーは結構長く稼働していたが、これは逆に工程内に不要な在庫がいっぱいあることを明確に表わしていることになる。

 

もし私がトヨタ以外の自動車メーカーの社長なら「在庫が多いことが世間に分かってしまって株価が落ちたりしてはまずいから、トヨタと同時にラインを止めろ!」と指示するだろう。

なのにマスコミは「これはトヨタのかんばん方式の欠点ではないのか。在庫を持つように見直しすべきではないのか」という論調になる。

何万という部品の在庫をいったいどうやって持てというのか。

 

ラインが止まれば臨時休業にして、後日、土日で稼働して年間稼働時間をあわせればいいだけだから、会社としては痛くもかいくもない。

部品メーカーが稼働できなくなったなら、トヨタの総力を挙げて復旧すればいいだけだ。

もう少しマスコミも世間の人も、ものづくりについて勉強してほしい。

 

元トヨタマンの目
トヨタ生産コンサルティング株式会社


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。