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汎用旋盤チャック取り付け

汎用旋盤チャック取り付け

今回は、汎用旋盤のチャックの取り付けについてです。

うちが使っている三台の汎用旋盤は全て「A1-6」の主軸端面です。

下の写真はうちの機械ではありませんが、このような形状です。

チャックの取り付けには、直接取り付ける方法と、プレートを使う方法があります。

それぞれの特徴は、

 

直接の場合
チャックと主軸端面が短距離になる。すなわち受けのベアリングとの距離が短くなりますので、ビビリなどに有効です。反面応用は利きません。

 

プレートを使う場合
最大の長所は、いろいろな応用が利くことです。直接取り付ける場合と比べ、幾分かは主軸端面との距離が長くなります。

 

下の写真は、私が荒挽き用に使っている旋盤のプレートです。

うちは、三つ爪と四つ爪をよく交換しますので、プレートを使ってます。

なので四つ爪を締めているタップがだめになり、すぐ横にあけ直してあります。鋳物に何度も取り外しするタップは要注意ですね。

山が欠けます。27年使ってますので、こんなもんでしょう。

 

この機械は、5インチと9インチの三つ爪と、9インチのスクロールの四つ爪と、14インチの四つ爪と合計4つのチャックを使いますが、このプレート一枚で全て取り付けできます。

なので、主軸端面は100%保護されます。プレートをはずす事は全くありません。主軸端面は、重要ですので、細心の注意が必要です。ごみやきずです。

案外知られていないことですが、写真のキャップボルトが4本締まっている部分、主軸のタップはおそらくどのメーカーも貫通していると思いますが、この部分は、エヤーで吹いてはいけません。ベアリングに直接当たります。

 

もろにベアリングにごみを吹き付けることとなるためエアーは使わず、慎重に掃除しなければいけない個所です。

チャックを交換する使い方をするなら、プレートを使ったほうがいいと思います。

 

ちなみに、うちの大きい旋盤は、12インチと9インチの三つ爪と、9インチのスクロールの四つ爪と14インチの四つ爪が、一つのプレートで取り付けできるように、工夫しています。

この機械もプレートをはずすことが全くありません。

主軸端面の保護のほかにも、プレートを使えば、いろいろな細工ができます。この部分はNC旋盤では、できませんね。手締めチャックを使えば可能かも。

 

他の工場に行き、汎用旋盤のチャックの取り付け方法を見ただけでも、いろいろな情報が入ってきます。

職人は、このような肝となるところを何箇所か熟知していて、その工場の力量や仕事の考え方などを判断しています。

私などは、親父より、他の工場に行ったとき、注意して見てくるポイントを伝授して貰ってます。どれくらいの腕を持った職人さんが居られるかの尺度にもなります。

 

なぜ○○の方法を取るかを理解していないと見抜けない部分ですね。

 

~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成


1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/