ものづくりニュース by aperza

柄物の生地のカッティングは大変 | ラオス縫製工場の日常

柄物の生地のカッティングは大変 | ラオス縫製工場の日常

現在柄物の生地の裁断の真っ最中で、裁断場は大忙しです。

無地の生地であれば、延反(生地を必要な長さに切りながら、重ねていくこと)をした後に、裁断機を使って、一気にパターンの大きさそのままに切って、完成です。

 

▼延反の様子(小さな縫製工場なので、延反機と呼ばれる機械は使わず、手で行っています)

▼延反後に生地をパターン通りに切る機械(裁断機)

▼延反後に裁断機で生地をカッティングしているところ

 

しかし、チェックやボーダーなどの横や縦にラインの入った柄物の生地のカッティングは大変です。

チェックやボーダーのシャツなどで、縦のラインと横のラインが曲がっていたらかっこ悪いし、とても目立ちます。ボーダー柄のシャツの横ラインが、右から左へ平行ではなく、斜め下に落ちていく。チェックなどの縦のラインが、前たてと並行ではない。などがあると、せっかくのデザイナーさんのデザインも台無しです。

そこで、縫製工場では、生地を裁断するときに、横のラインと縦のラインが曲がらないようにいくつか工夫しながら、生地を裁断しています。

 

1.横のラインが曲がらないように、生地の同じ部分を、「針」の大きなもので指しながら生地を重ねていきます。生地をそのまま、上の写真のようにどんどん重ねていくと、横のラインが、少しずつ歪んできます。そのために、下の写真の「針」の大きなものを裁断台に固定をして、ボーダーの同じポジションに刺しながら、生地を重ねていきます。

2.また、シャツの前の部分などを裁断機でパターンの大きさに切るときには、シャツの左の部分と右の部分を合わせてパターンの大きさよりも少し大きめにきります。そのあと、左側と右側の間のラインを手で裁断していきます。この用に裁断することで、縦のラインをまっすぐ切ることができます。その後、真ん中の線に合わせて生地を再び合わせ重ね合わせ、周りをパターンの大きさに裁断機で裁断していきます。

 

ということで、ボーダーやチェックの生地の裁断には、無地の生地の裁断と比べてたくさんの時間がかかります。しかも、無地の生地であれば、例えば、赤、青、緑、黒などの生地も一緒に重ねてきっていくことができますが、ボーダーやチェックの生地は、1種類ずつ裁断していかなければなりません。

さらに、縫製時も、チェックやボーダーなどの柄の部分をつかみながら縫っていきます。油断するとすぐにラインがずれます。生地って、物凄く伸びたり縮んだりするんです。

ボーダーやチェックのシャツを店頭等で見かけた時は、縫製工場では一手間も二手間もかけて裁断して、縫製しているんだなと感じもらえればとてもうれしいです!

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。