日本人はラオスで鶏の卵の話をしています。 | ラオス縫製工場の日常

日本人はラオスで鶏の卵の話をしています。 | ラオス縫製工場の日常

「日本人は、鶏の卵について、何を話しているの??」

日本からラオスに来た日本人同士の会話を聞いていたラオス人が、ラオス語の話せる日本人にこのように聞きました。

どういうことかというと日本人はラオスに来ると「海外は……。」というように「海外」という単語をたくさん使って話しています。

そして、「かいがい」はラオス語で「鶏の卵」のことを言います。

それでラオス人は、「かいがい」という単語を聞いて、「鶏の卵」について何を話しているんだろうと思うわけです。

 

この話だけを聞くと面白いですね。

「かいがい」は、日本語では「海外」、ラオス語では「鶏の卵」な訳です。

でも、この海外の縫製工場で働いているとこの「かいがい」は、少しやっかいです。

どういうことかというと、口の前にティッシュペーパーを垂らして、次のことをいってください。

 

「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」

 

どうですか??口の前のティッシュペーパーは動いていましたか?次に次の言葉を言ってください。

 

「がぎぐげご だぢづでど ばびぶべぼ」

 

これはどうですか?口の前のティッシュペーパーは動いていましたか?

おそらく「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」と言ったときにはティッシュペーパーが動いていたと思います。

「がぎぐげご だぢづでど ばびぶべぼ」と言ったときにはティッシュペーパーは動いていなかった思います。

何気なく言葉を使っていますが、言葉には息を吐きだしながら話す有気音(ティッシュペーパーが動く)と、話して口から空気がでない無気音(ティッシュペーパーが動かない)があります。

 

日本語の「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」は有気音で口から息を出しながら話しています。

ところが、ラオスの「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」には、有気音(口から息がでる音)のものと無気音(口から息がでない音)のものの両方があります。

試しに、ティッシュを口の前にあてて、ティッシュが動かないように「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」といってみてください。

できましたか??これがラオス語の無気音の「かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ」になります。日本語には元々無い音なのでちょっとコツが必要です。

 

また、無気音(口から息がでない音)の「かきくけこ」と日本語の「がぎぐげご」は、本来違う音ですが、有気音(口から息が出る音)の「かきくけこ」に比べればずっと近い音になります。

 

話を最初に戻せば「鶏の卵」を意味するラオス語の「かいがい」は、正確には、最初の「かい」は有気音(口から息が出る音)の「かい」、後の方の「がい」は無気音(口から息が出ない音)の「かい」になります。

後の方の「がい」は、ラオス語では無気音の「かい」で、「がい」ではないのですが、日本語の「がい」とラオス語の無気音の「かい」は近い音なので、日本人が「かいがい」というとラオス人には「鶏の卵」に聞こえる訳です。

 

※ラオス語
有気音(口から息ができる音)の「かい」:卵
無気音(口から息がでない音)の「かい」:鶏 (日本語の「がい」に近い)

 
 
日本語に区別のない有気音と無気音ですが、ラオス人はしっかり区別しています。

なので、有気音と無気音をしっかり区別しないと、ラオス人はまったく理解できません。

英語でいうと、日本人が「R」と「L」の音をまったく意識せずに話すと、アメリカ人などが「????」となるのと同じです。

 

縫製工場のラオス人職員と円滑なコミュニケーションを取るためには、この区別をしっかりする必要があります!!

 

最後に、ラオス語で、無気音と有気音で意味が違う単語を紹介します。
(ラオス語は、声調【音の上がり下がり】によって、意味が違ってくるのですが、今回はそれを無視します。なので、雰囲気として受けってください。)

 

・「ぱー」
有気音(口から息ができる音):布
無気音(口から息がでない音):魚

・「かー」
有気音(口から息ができる音):足
無気音(口から息がでない音):ペーパータグ、洗濯ネーム、ワッペン

・「かーお」
有気音(口から息ができる音):白い
無気音(口から息がでない音):のり

・「たい」
有気音(口から息ができる音):国名のタイ
無気音(口から息がでない音):(明かりを)つける

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。