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改善と受験、どう違う?

改善と受験、どう違う?

多くの皆様は受験の経験があると思います。

最初に受験とはどんなものか、考えてみます。

まず、満点を取らなければ受からない……ということはありません。たいていは7割も取れば御の字、という感じですから、受験生は100点を取るためのものすごい高度な勉強より、失敗しないよう幅広くまんべんなく取りこぼさないような勉強をします。それからカンニングは絶対に許されません。また始まる時間も終わる時間も厳守です。そしておしゃべりも禁止です。

 

では、改善は? ですが、7割では勝てません。7割はどこでもやっているレベルで、そこから先の3割をいかに早く実行するかが勝負です。最後の1割ができたら世界レベルへの挑戦になります。

えっ、あの厳しかった受験でも7割でいいのに、改善はそれではだめなんですか! 受験より改善の方が厳しいんですか? と思う方もいるかもしれませんが、そこだけ見るとそうも言えますが、全体を見ると全く違います。

 

まず改善はカンニングありです。工場見学に行って見たり、本で読んだりして仕入れた他社の情報をそのまま実行してかまいません。マネ大いにありです。そして時間も早く始めたり、あるいはできるまであとちょっとと言って頑張ったりはほめられます。そしておしゃべりは大歓迎です。ぺちゃぺちゃしゃべりながら情報を交換してアイデアを練ってより良いモノを作りましょう。

いかがでしょうか。私は65歳になった今でも時々受験で時間が迫っているのに答えが書けないで焦っている夢を見ます。楽しくなかったので思い出したくもないという感じです(といって夢に見ていますが)。

 

一方、改善は社会人になって以来、40年以上、進んでやっています。楽しいからです。みんなで励まし合いながら、一歩一歩前進して、その成果を分かち合える楽しさです。

いかがでしょうか? 改善がどんなものか、何となくお分かりいただけましたでしょうか?

kaizen3

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。