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技術者人材育成の特殊性

技術者人材育成の特殊性

人材育成と一言でいいますが、その中にあって専門性の高い技術者の人材育成というのは他の一般職と異なるアプローチが必要です。

例えば、技術者の特徴的な思考回路に「専門性至上主義」というものがあります。「知っていることは絶対的正義」という受験を含めた学生生活によって染みついた考え方です。

この考え方が原因として、
「人材育成しかわからない人間に、技術者の何がわかるんだ」
という深層心理がはたらいしまい、どれだけすぐれた人材育成理論であったとしてもその内容を受け入れられず、頭の中から除外してしまうのです。

このため、技術者人材育成というのは各社独自のやり方取り組むというのが従来のアプローチになっているのだと思います。

技術者人材育成には、最低ラインとして、人材育成を行う講師が技術者のこのような性質を理解していることが重要です。

あらゆる職種の中で技術職である技術者の人材育成がやりにくいのは、このような特殊な思考回路に由来しているのかもしれません。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。世界的な展示会での発明賞受賞、海外科学誌に論文を掲載させるなど研究開発最前線で業務に邁進する一方、後身の指導を通じて活字を基本とした独自の技術者人材育成法を確立。その後、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出した。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面。過去の技術者育成経験から、「一般的な人材育成」と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要と考え、「技術者人材育成研究所」を創業。FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、その受け皿となる現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『技術報告書 書き方の鉄則』、『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/