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変化のスピードを上げる KZ法【6】

変化のスピードを上げる KZ法【6】

実際に作業をしてみると、カードを貼る作業は正確性などをあまり考えなくていいので簡単にできるのですが、この分類は少し苦労します。

それは「不要品」か「不急品」かの区別がつかないことが多いからです。

そこで私は乱暴と思われるかもしれませんが、どちらか分からなかったら厳しい方、すなわち「不要品」に置いて下さいとお願いします。

 

「不要品」に置いたからといって自動的に捨てたりしませんから、どうぞ安心して置いて下さい。

考えない! 聞かない! 調べない! テキパキ作業を進めて下さいとお願いします。

そこでみんなはドンドン運びます。

 

分からなければ不要品ですから、「不要品」「不急品」「必要品」の3分類では「不要品」が圧倒的に多くなります。

そしてカードが貼られたモノで置き場がいっぱいになったところで皆さんに集まってもらいます。

「皆さん、すごい仕事をされましたね! これだけのモノを運んだのにまだ30分くらいしか経っていません。

 

400枚貼ったので、要らないものやすぐ使わないものや問題があるモノが約400個移動したのです。

ですから元の職場は結構ガラガラですよ。

ちょっと見てきてください」とお願いします。

 

改めて見るとかなりスカッとしています。

でもどいたのは今使わないものですから、これで生産はできるのです。

今必要なモノって実は少ないのです。

 

必要な場所も実はずいぶんとコンパクトなのです。

まずそれをご自分の目で確認してもらったところで、不要品のカタマリのところに集まってもらいます。

そこで私は問題発言をしますよ。

 

「さっきは、ここに置いたからといって黙って捨てることはしないと言いましたが、前言撤回、全部捨てます!」

すると何人かの方がカンカンになって「柿内、ふざけるなよ、これ捨てられたら仕事にならないだろ!」と怒るので、「ごめんなさい、それは間違って貼られました。

どうぞ戻してください」と言うのですが、それ以外のほとんどのモノは誰も何にも言いません。

 

すなわち全員が「私はそれを全く使ったことがないので要らないのですが、多分、他の人が使うと思う……」と思っていたということです。

実は誰も要らないのに……。

これらは全部捨ててしまいます。

 

本当にすっきりします。

本当に捨てていいの??

それは次回にご説明いたします。

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◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。