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変化のスピードを上げる KZ法【5】

変化のスピードを上げる KZ法【5】

先回で400枚のカードが貼り終わりました。

3時間で終わるというKZ法ですから、多くの人はこのカードが貼られた様子をカメラで撮って後で分析するんだろうと思うのですが、全く違います。

これらのカードが貼られたモノをすべてラインの外に運搬します。

 

えっ、3時間後に仕事を始めるんだったらまた全部元に戻すんでしょ! だったら運ぶだけムダではないですか? と聞かれます。

しかしカードを貼っただけでは分からないことが移動するとたくさん見えてくるのです。

ですからみんなで運び出します。

 

移動する場所ですが、現場の近くの広い場所に「不要品」「不急品」「必要品」の3つの場所を用意して、その3か所に分類して置きます。

「不要品」は基本的には仕事で使わないゴミのようなモノです。

錆びていたり壊れているモノや、型が古くてもう使えない部品とか……いろいろあると思います。

 

「不急品」はひと月以内には使わないけれど、それ以降には使うというものです。

金型などに多いですね。

あるいはロットサイズが大きいのでひと月以内に使い終わらないようなモノもここに分類です。

 

「必要品」とは、要るものであるのに何か問題があって貼られたということでしょう。

こういう置き方だと検査前か検査済かが分からないとか、あるいはこんなに大きな入れ物だと重くて危険とかです。

実際に作業をしてみると、カードを貼る作業は正確性などをあまり考えなくていいので簡単にできるのですが、この分類は少し苦労します。

 

それは「不要品」か「不急品」かの区別がつかないことが多いからです。

迷ったときにその答えをそこの現場の人に求めると、返ってくる答えは決まっています。

「私はそれを全く使ったことがないので要らないのですが、多分、他の人が使うと思うので後で調べますから、不急品に分類しておいてください……」というものです。

 

これをどうするか……は次回にご説明いたします。

 

▼外に運び出されたモノ
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◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。