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商品を縫製するまで意外と時間がかかります|ラオス縫製工場の日常

商品を縫製するまで意外と時間がかかります|ラオス縫製工場の日常

縫製工場で実際に商品を縫製するまで、サンプルを何回か作ったりするため、意外と時間がかかります。

「衣類を縫うためには、パターンと布があればすぐに縫えるんじゃん」とこの業界にいない人は思うと思います(私も以前はそう思っていました)。

 しかし、実際には、アパレル会社さんが、服のデザインを構想してから、実際に店頭に並ぶまでには、何ヶ月もかかります。

 

今回は、その流れを縫製工場の視点から一例を紹介したいと思います。 ※細かい流れは、アパレル会社によって、少しずつ変わってきます。

 

1.ファーストサンプルを縫製

ファーストサンプルは、アパレル会社さんから送られてくる縫製仕様書とパターンに基づき縫製します。実際にパターンに基づきシャツやパンツ等が縫いあげることで、アパレル会社さんはファーストサンプルをみながらデザインやサイズ感と調整することができます。また、縫製工場は、1枚あたりどれくらいの生地を使うのか、どのような副資材を使うのか、どれくらい手間のかかる縫製なのかを計算し、大体の見積もりを出すことができます。

 

2.展示会サンプルの縫製

ファーストサンプルから、どのような改善や修正をするか、アパレル会社さんから指示があり、その指示に基づいて展示会サンプルを縫製します。ファーストサンプル時と比べて、ウエストを細くなっていたり、ポケットを少し小さくなっていたり、バランスが整ってきています。ファーストサンプル縫製時には実際にアパレル会社さんが指定する生地や釦などの副資材を代用して縫製することもありますが、展示会サンプルは量産を想定して(店頭に並ぶ商品と同じもの)、指定の生地や釦などの副資材を用いて縫製します。この展示会サンプルを使って、アパレル会社さんは、小売店さんなどに向けて展示会をして、どれくらいの数が売れるのか予想していきます。

 

3.量産用の生地や副資材の注文

展示会サンプルからどのような改善や修正をするかの指示があり、量産時に使う生地や釦などの副資材が正式に決定します。何枚縫製するかのオーダーも一緒にいただきます。この指示にしたがって、生地や副資材を注文します。生地は、CBC Laoで手配することが多いですが、副資材にはアパレル会社さん手配するものがあったり、CBC Laoで手配するものがあったりします。

 

4.縫製前サンプルの作成

実際に量産用の生地を使ってサンプルを縫製します。ファーストサンプルと展示会サンプルでは、例えば「Mサイズ」しか作っていないので、ここで「Sサイズ」「Lサイズ」「XLサイズ」も縫製します。このときに、届いた生地に問題はないのかなども一緒に確認していきます。

 

5.量産

縫製前サンプルをアパレル会社さんに確認していだき、量産に移ります。

 

この1から5までに5ヶ月ほどかかることもあります。アパレル会社さんは、ファーストサンプルの縫製前に、次のシーズンのコンセプトについて話し合ったり、デザインを蹴ってしたり、パターン作成をしたりしなければなりません。

また、弊社から出荷後から、日本に着くまで日本での通関の時間までいれると3週間ほどかかります。

衣類を売る店はたくさんあり、途上国で縫製されているものが多いため、衣類はいとも簡単に作れてしまうように思われがちですが、一つ一つの衣類が縫製されるまでに、アパレル会社さんも縫製工場もいろいろな過程をふみ、消費者の皆さんに喜んでもらえるよう努めているのを知ってもらえればとてもうれしいです!

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。