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俺の時代は、ではなく君らの時代はどうだと訊いてみてください

俺の時代は、ではなく君らの時代はどうだと訊いてみてください

何年も前、場合によっては何十年も前の“俺の時代”の話をクドクドとするのではなく、若手技術者には「今の君らの時代はどうだ」と訊いてみてください。

指導者が口にしがちな言葉

飲み会にしても、育成にしても、技術者指導者層の技術者はどうしても、
 
俺の時代は……
 
と言いたくなってしまうようです。

 

ただし、残念ながらこの手の話は若手技術者にとっては、ただの昔話にしか聞こえず、ほとんど響くことは無いでしょう。技術者指導者層の満足で終わる場合が多いです。

時代というのは刻一刻と変わっています。現状を踏まえない話は若手技術者のモチベーションを下げてしまい、技術者指導者層にとっても育成効果を下げてしまうという弊害を生じてしまいます。

指導者がかけるべき言葉

では、技術者指導者層としてはどうしたらいいのでしょうか。
 
是非、
 
「今の君の現状はどうなのだ」
 
と訊いてみてください。

 
歩み寄ることで、技術者指導者層にとっても、今この瞬間の現場状況が見えてくるはずです。

そして、昔話をする技術者指導者層が多い中で、

「若手技術者に耳を傾ける」

という差別化を図ることで、若手技術者からの信頼を獲得し、その後の育成スピードを大幅に上げることができるはずです。

 

若手に歩み寄ってばかりでは、人は育たないとお考えになる気持ちも理解できますが、今一度本当の最前線で戦う若手技術者という戦士たちの生の声に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。
 
そしてこれにより若手技術者との間に早い段階で信頼関係を構築し、育成スピードを加速させてください。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。その後、複数の大手メーカーにて技術者として勤務。専門外の企業に転職したときは周りの会話についていけないという苦境に陥るが、試行錯誤の末に活字を基本とした独自の思考法を確立、開発最前線で成果を積み上げたことにより最先端研究プロジェクトリーダーに昇格。また、自らの立ち直りに実践した思考法を応用した技術者育成法により、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出。当時評価の低かった若手技術者を事業部最年少海外駐在者として送り出すなど、技術者教育でも高い評価を得た。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。川中から川下の企業の研究開発最前線での技術指導、サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面し、専門性を生かすも殺すも人材に大きく依存することを実感。さらに自らの技術者人材育成経験から技術者育成には一般的な人材育成と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要という考えに至った。その後、技術者に特化した人材育成プログラムがほとんど存在しないことに着目して「技術者人材育成研究所」を創業、FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/