中国食品工場問題・本当に従業員が悪いのか??

中国食品工場問題・本当に従業員が悪いのか??

中国食品工場の問題は、期限が過ぎた食材(材料)を恒常的に使用していたこと、加工中に床などに落ちた食材を元に戻して使用していたこと。事象としてこの2つになります。

以前起きた毒入り餃子事件を教訓として、工場の作業については、その手順や方法、工場内への出入りなど細かいところまでルールを決め、工場監査もそれに従って実施していたと報道されていました。

ルールを細かく決めても実際に働いている従業員の意識やモラルは、簡単には変わりません。ここが問題であり、日本の工場との大きな違いと言ってよいでしょう。

2つ目の問題を従業員の意識やモラルの問題として片付け、従業員の責任とすることには同意できません。
今回の問題は、会社ぐるみの組織的犯行とも報道されているからです。

床に落ちた食材をそのまま元に戻すことなど、例え上からの命令でも日本ではやらない。このようにお考えの方もいると思います。

しかし、中国では上からの命令には逆らえません。逆らえば給料を減らされる、最悪の場合、職を失うことにもなるからです。

最近は日本でもアルバイトが会社の命令に逆らえず、24時間連続勤務とか、出勤を強要され学校の授業に出られず単位を落としたなどの報道がありました。
アルバイトなのだから辞めればいいと思うのですが、働かないと生活していけない学生は、逆らえずに従っていたのが現実です。

問うべきは、実際に床に落ちた食材をそのまま元に戻した従業員ではなく、それを指示した会社、経営者のモラルなのです。
では、なぜ経営者はそのような指示を出したのでしょうか。
ひょっとしたらそうした指示を出さざるを得なかったのかもしれません。

なぜ? なぜ? なぜ? とここでもなぜなぜ5回をやって、真因を探り出すことが大事なことだと思います。

 

出典:toimprove/entry-12339035034.html” target=”_blank”>中国食品工場問題・本当に従業員が悪いのか??


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/