ラオスからはForm AJ(原産地証明)取得で関税免除です|ラオス縫製...

ラオスからはForm AJ(原産地証明)取得で関税免除です|ラオス縫製工場の日常

※2017年3月に書かれた記事です。

 

昨日、商品を出荷しました。

商品は、今日(3月30日)タイ・バンコクに到着し、バンコク港を4月2日に出港、日本の港に届くのは4月15日の予定です。

商品は、ラオスを出発して日本に到着するまで約2週間と少しかかります。それから、通関手続きに約1週間かかり、アパレル会社さんの手元に商品を届きます。

 

下の写真は、縫製工場の小さなトラックから、タイ・バンコクへ向かう大きなトラックに荷物を移し替えているところです。

工場への道は、狭いので大きなトラックが入ってくることができず、二度手間ですが、大きな道まで工場のトラックで運んで行って、そこからタイ・バンコクへ向かうトラックへダンボールを移し替えています。

上の写真のように、出荷が無事に終えることができ、縫製工場として一安心なのは事実です。

しかし、輸出入担当の職員は、出荷後にもまだ仕事が残っています。それは、Form AやForm AJといった原産地証明の取得です。

B/L(船荷証券)が、原産地証明の取得するために必要な書類だったりするので、原産地証明の申請は、輸出通関後でなければできません。また原産地証明を取得することで、ラオスから日本へ商品を輸出する時の関税がゼロになるので、とても重要な書類になります。

 

さて、今日は、輸出入担当の職員が、Form AJ取得のためにどんな書類を用意するかを紹介します。

 

<Form AJの申請するときに必要な書類>

1.Form AJの申請書
会社から、商工会にForm AJの申請をします。商品のHSコードは何番か、どんな商品が何枚あるのかを簡単に書きます。

2.原産地証明書(Form AJ)
下の写真のフォームに必要事項を書き込んで提出します。役所でサインをもらうと、原産地証明(Form AJ)として使用することができます。

3.原産地証明を取得する商品を輸出したときのインヴォイスとパッキングリスト
インヴォイスと請求書のことで、どのような商品がいくら分入っているかを示す書類です。パッキングリストとはどのダンボールに何が入っているかを示す書類です。

4.原産地証明を取得する商品を輸出したときの輸出申告書(輸出許可証)
輸出申告書はラオスではD13Bと呼ばれていて、商品を輸出する時に税関に向けて作成します。税関の職員からサインをもらうと、この輸出申告書が、輸出許可証になります。

5.船荷証券(Bill of Lading)あるいはAir Waybill
船荷証券は、日本での商品との引換証となります。また、実際に荷物が船に載って日本に向かっていることも証明します。

6.原材料一覧表(List of Row Materials)と生産プロセス表(Working Process)
原材料一覧は、どこの国で作られた原料を使って、商品を縫製したのかを示す書類です。

例えば生地と糸はタイ製、ジッパーは日本製、段ボール箱はラオス製などと書いています。

生産プロセス表では、どのような原材料が、縫製のどのプロセスで使われているかを書きます。

7.生地の原産地証明(County of Origin)
例えば、タイ製の生地であれば、タイ政府からその生地がタイ製であることを証明する書類を発行してもらいます。

8.7.の生地を輸入したときのインヴォイス
インヴォイスとは請求書のことで、7.の原産地証明のある生地が、どれくらいの長さが入ってきて、どれくらいの価格なのかが書いてあります。

9.7.の生地を輸入したときの輸入申請書(輸入許可証)と残生地報告書(Fabric Control)
輸入申請書は、ラオスではD52Bと呼ばれていて、税関の職員からサインをもらうと、この書類が輸入許可証となります。

また、残生地報告書(Fabric Control)とは、7.の原産地証明のある生地が、どれくらい残っているかを報告します。例えば、タイ製の生地を1,000m輸入した場合、今回の出荷で300m使ったので、残りのこの生地は700mありますというようなことが書いてあります。

 

以上の書類を揃えて、商工会(Chamber of Commerce)に申請することで、Form AJが取得できます。商品は、ラオスの国境を越え、タイから日本へ船に載せて運ばれます。

最初にも書いたようにタイから日本までは、船で約10日かかります。その10日間の間に、B/L(船荷証券)をタイから送ってもらい、Form AJを申請・取得し、日本のアパレル会社さんに船の到着前のインヴォイスなどと一緒にForm AJが届くようにしなければなりません。

なので、船の出荷後の月曜などがタイの祝日になったりすると、結構、時間との戦いだったります。こんな感じで、海外の縫製工場は輸出企業でもあります

 

<追記>
本文記事中にあるFormAJ申請時に必要な書類のうち、次の書類の提出が必要なくなりました。

7.生地の原産地証明(County of Origin)

例えば、タイ製の生地であれば、タイ政府からその生地がタイ製であることを証明する書類を発行してもらいます。

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。