フマキラー、産業用3Dプリンタ「ZRapid iSLA byBfull」導入で材料コストを約90%削減
この記事の内容をまとめると…
- フマキラーが産業用3Dプリンタ―「ZRapid iSLA byBfull」を導入
- 開発リードタイムの短縮と年間90%近い材料コスト削減を見込む
- 造形精度や反りの少なさなどを評価し、導入を決定
同社は、精度や物性、コスト面に優れた産業用3Dプリンタ―「ZRapid iSLA byBfull」を導入したことで、開発工程の効率化と材料費の大幅な削減を実現した。
ZRapid iSLA byBfull詳細
フマキラーが導入した「ZRapid iSLA byBfull」は、精度高く板厚1〜2mm程度の形状を造形できることを要件に選定された産業用3Dプリンタ―である。他の検討機種と比較して反りや歪みが少なく、造形速度や材料コストの面でも優位性が認められた。初期費用についても同程度の仕様の機種の中では手ごろな価格であり、材料費のランニングコストも現状より大幅に抑制できる点が評価された。
導入により、インクジェット方式で課題となっていたサポート材の使用量や除去工数が大幅に削減された。中空のボトルを造形する際には、以前の方式に比べて材料コストが95%程度低減。造形時間も50%ほど短縮されたほか、後処理も溶剤漬け置きのみで済み、全体の工数が削減された。年間では材料コストを約90%削減できる見込みである。
なお、ZRapid社は光造形分野で世界有数の技術を持つ中国のメーカーであり、iSLAシリーズは世界で3,500台以上の販売実績を持つ。Bfullではこの機種に独自のパラメータをプリセットし、「ZRapid iSLA byBfull」として販売している。