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パナとシーメンス、次世代工場向け実装ライン統合管理システム開発。3年間...

パナとシーメンス、次世代工場向け実装ライン統合管理システム開発。3年間で100億

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パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 スマートファクトリーソリューション事業部は、電子機器のモノづくり現場で、プリント基板に電子部品を装着する実装工程において、シーメンスAG(本社ドイツ・ミュンヘン。以下、シーメンス)と連携し、他社設備も含む実装ライントータルの生産性を向上させるシステム「統合ライン管理システム iLNB」を開発。10月26日から受注を開始し、3年間で100億円を見込む。

モノづくり現場では、お客様ニーズの多様化により、さまざまな製品を同一生産ラインで製造したいという要望が多く、製造工程はより複雑化しているなか、このようなマスカスタマイゼーションに対応するためには、スマートファクトリーを実現し、工場と経営の全体最適を図ることが必要になっている。

スマートファクトリーを実現するキーテクノロジーは、IoTにより設備同士を連携・協調させ、生産工程の全プロセスで、設備からリアルタイムにデータ収集・制御すること。一方、実装ラインには複数のメーカー設備が混在し、ライン全体を制御するためにはメーカー毎の複数のコントロールシステムが必要だった。パナソニックが保有する実装ライン制御ソフトおよびプロセスノウハウと、シーメンスSIMATIC産業用パソコンの強みを融合し、こうした実装ライン全体を一括で管理・制御できるラインコントローラーシステムを開発した。これにより1台のPCで実装ライン全体の稼働状況をリアルタイムで収集、さらに一括で制御できるようになり、このシステムは実装だけにとどまらず、モノづくりのさまざまな生産工程にも応用展開が可能。

■統合ライン管理システム iLNB

また、スマートファクトリーの実現に向けては、IoTを活用した製造の効率化、急な生産変動やリードタイム短縮、グローバル最適地生産に対応する生産スケジュール立案等が求められている。今後は、パナソニックの実装プロセスノウハウと、シーメンスの工場全体最適化ソフトTecnomatix® ポートフォリオのPlant Simulationモジュールの強みをさらに活かし、複雑な製造プロセスシミュレーションを行う「生産能力シミュレーター」(仮称)の開発も進めていく。これによりオペレーター作業時間および設備稼働ロスを加味しながら、工程毎の生産時間を算出、また仮想的に最適な生産工程を設計することを目指す。

引き続き両社は、コントローラーおよびネットワーク・ITインフラでの連携範囲をさらに拡大していく方針としている。

■生産能力シミュレーター(仮称)

出典:パナソニック、統合ライン管理システム iLNBを受注開始


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイトで編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ