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チョコ案とは

チョコ案とは

チョコ案は社員全員が改善に参加する仕組みです。みんなで改善を実行して、それを報告してほめてもらう仕組みです。

そして、その内容はマネでもいいのです。あるいは消えかけた白線を引きなおすメンテナンスでもいいのです。そういう当たり前のちょっとしたことを小さな用紙に書いて提出するという簡単な仕組みです。

現場改善は実際には誰が実行しているのでしょうか?

 

生産技術のような専門の組織がある大会社は別として、普通の小さい会社では気の利いた人が自分の仕事の中で困ったことを見つけて、それを自分で改善するといったことはあると思いますが、それ以外に会社として組織的にキチンと実行しているかというとほとんどできていないという会社が多いのです。

 

一方、多くの会社に改善提案制度という仕組みがあるのですが、これがほとんど機能していない実態もあるようです。現在存在しないことを実現したらいくらの利益につながるということを考えて提案する仕組みですが、これは書くのも読むのも難しく、ほとんど休眠状態ということが多いです

しかし人は誰でも困ったり不便を感じたりすると改善をするものです。誰にでもその能力が備わっています。しかし会社では言われたことをするのが仕事であって、勝手に自分の考えで仕事のやり方を変えることは許されないと考えれば改善はできませんし、改善をしてもそれを改善と認識していなければ誰も気付きません。

 

そこでチョコ案は一人が月に一件の改善を実行して用紙に書いて提出することを義務付けます。すなわち会社からみんなが率先して変えることを求めるのです。義務と言うときびしく聞こえますが、本当に簡単な改善でいいのです。そしてマネありメンテありです。

書くのも簡単でたった3行です。「こうでした」「こうしました」「自分の名前」だけ。

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そしてちょっとしたご褒美がもらえるのです。

しかしいくら全員が改善を実行しても、モノを近くに置くくらいの改善ばっかりだったら何の効果も出ないだろうと普通は考えられると思います。ところが実際にやってみると、在庫削減、生産性向上、品質向上、安全性向上など経営そのものの改善ができてしまうのです。

そしてすべての人に対してほめることと次のテーマを与えることができるのです。みんなが会社の中で居場所を作り、生きがいを見つけ、生活を豊かにできるようになるのです。


◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。