ものづくりニュース by aperza

みんなでやる

みんなでやる

「改善なんて専門家の方がやることで、私のようなただのおばちゃんにはとても無理です」

これはある会社の現場で働いているパートタイマーのMさんから言われた言葉です。

 

しかしその方の仕事のやり方を見てみると、ものすごくたくさんの改善が実行されていたのです。

例えば、使用するカッターやハサミが持ちやすいように持つところにガーゼのようなものが巻き付けられていたり、長さを測るメジャーが作業机に貼り付けられていたり……。

 

そこで私が、「Mさん、すでにこんなにたくさん改善をされているのに何をおっしゃるのですか、これってすごいじゃないですか!」と言うと、Mさんは驚いて、「えっ、これで改善になるんですか? こんなのでいいのならいくらでもできますよ」と私を驚かせて喜ばせてくれました。

改善という言葉は少し大げさにとらえられていると思います。ちょっと不便、ちょっとやりにくい、ちょっと面倒くさいといったちょっとのことを一歩踏み出して楽にするのが改善です。

 

ですから本当に当たり前に思えることでも実行すると立派な改善になります。そして本当に小さな改善でも、もしみんなでずっとやり続ければ何と会社の経営が良くなり、会社が大きく進歩向上するのです。

どんなに小さな改善でもいいですから、みんなでずっとやり続けましょう!

kaizen

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。