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こんな複雑な仕分けができるの!? AIを利用したキュウリ仕分け機を農家...

こんな複雑な仕分けができるの!? AIを利用したキュウリ仕分け機を農家が自作

こちらは静岡県でキュウリ栽培農家を営む小池誠さんがつくった「キュウリ仕分け機」。キュウリを置くだけで、自動で等級別に仕分けされます。

 

▼キュウリを置く
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▼キュウリの長さや質感などを判定
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▼ベルトコンベアから該当の等級の箱の中へ
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熟練者にしかできないキュウリの仕分け作業

もともと自動車部品メーカーで制御システムの開発に携わっていた小池さん。退職を機に、1年前からご両親のキュウリ栽培を手伝い始めたそうです。

キュウリの等級は農家ごとに決まっており、小池さんの畑では9段階に仕分けしているそう。長さ、太さのほか、色艶、質感、凹凸、キズの有無など、さまざまな要素を加味して等級を決めます。実はこの仕分け作業は誰にでもできる仕事ではなく、長年の経験が必要だといいます。そのため作業者の確保が難しく、収穫のピーク時には1日8時間も仕分け作業に追われているそう。

しかしこうした仕分け作業は本来農家の仕事ではないはず。「もっとおいしい野菜をつくることに時間をかけたい」そんな思いから、小池さんはキュウリ仕分け機の自作を始めます。

きっかけはGoogleの囲碁AI

単なる画像認識では難しいという、キュウリの仕分け作業。小池さんのキュウリ仕分け機には、“特徴”を自ら学習するディープラーニングが使われています。そのきっかけになったのが、Googleの囲碁AI『AlphaGo』。『AlphaGo』が世界トップクラスの棋士と互角に指し合う様子を見て、ディープラーニングをキュウリ仕分け機にも使えないか? と思いついたのだといいます。そして同時期に公開されたオープンソースの機械学習ライブラリ『TensorFlow』を用い、開発を開始。ちなみに、機械学習やディープラーニングに触れるのは、そのときが初めてだったそうです。

そんな「キュウリ仕分け機」の一連の流れが見られる動画です。

ベルトコンベアも自作

実はキュウリ仕分け機に組み込まれているベルトコンベアも自作だそう。動力にはステッピングモーターを採用し、Arduinoで制御。

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小池さんのサイトでは、キュウリ仕分け機の開発記や紹介動画が多数公開されています。もっと詳しく知りたいかたはぜひ。

出典:
『キュウリ農家とディープラーニングをつなぐ TensorFlow』Google Cloud Platform Japan Blog
『Workpiles』


株式会社アペルザで「ものニュー」の記事制作をはじめ、コンテンツ制作を担当しています。これまでひたすら文系人生だったこともあり、ものづくり関しては何がわからないのかもわからないレベルです。ものニューを通じて私も知見を広げていきます。得意なことはけん玉で、特にうぐいすと灯台系は自信があります。