ものづくりニュース by aperza

これからの技能と技術【3】

これからの技能と技術【3】

これまで2回にわたり私が現場指導の中で見つけた技術と技能の話をしてきました。

今回はそこで気が付いたこれからどう技術と技能を進歩向上させていくといいかをお話しします。

最近の本屋さんの書棚には、『あと何年でなくなる仕事云々……』『ロボットの脅威云々……』といったタイトルの本が並ぶようになりました。

 

コンピューター技術が進歩して、囲碁の世界チャンピオンがコンピューターに負けるといったこれまでは考えられなかったことが起きたため、この仕事とあの仕事はロボット化されて人は仕事を奪われるといった、どちらかというと心配事のようなニュアンスです。

私も時々「これからどうなると思いますか?」と聞かれますが、最近はかなりはっきりした答えができるようになりました。以前書いた第9話のS工場長のように、コンピューターに使われるのではなく使い倒す立場に立つことです。

コンピューターの活用で私たちは更に進歩向上できるのであり、心配することではないということです。

 

ではそうするためにはどうすればいいか? 

ですが……、最近の私たちは身の回りの状況に慣れてしまってあまり改善のニーズを感じなくなっていないでしょうか? 

もしそうならそれが大きな問題です。私たちの周りはまだまだ不十分なことだらけです。

 

例えば、品質は完璧からはほど遠いし、歩留まりは相変わらず悪くて廃棄物を生み出しています。

人口が減っていく中で高齢者の活躍が必要なのにもかかわらず、高齢者が簡単に扱えるコンピューターや設備はありません。

現状に満足せず、改善すべきところを見つけてそれらを本気で変えようと思えば、やるべきことはびっくりするほどあるのです。

 

身の回りにある変えるべきところをすべて変えてみませんか!

そうするとそのための技術が必要になってくるのですが、その時に進歩したコンピューターが便利な道具として私たちを支えてくれると思います。

kaizen33

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。