【Dの問題】注文情報は必ず変化する

【Dの問題】注文情報は必ず変化する

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5.3 注文情報は必ず変化する

【問題11】注文変更に応じた生産変更が十分にできないでいる。

販売計画から生産計画を作り、あとは作るだけというなら話は簡単ですが、実際はそんなに甘くありません。

どんなに販売計画の精度を高くしても、その元になる営業情報が時々刻々変化しますから、工場の生産計画も常に変わるものと心得なければなりません。

業種にもよりますが、顧客がメーカーである場合、年間生産計画(これは販売予測に用いられる)に始まる注文情報は、時間経過に伴って次のように詳細になり、確度もそれにつれて高くなります。

例えば、納期の2週間前に注文を受け取りました。

この時点で仕様は確定しましたが、数量はまだ変更の可能性があります。

その情報が9日前に送られてきました。

6日手番の生産なので、生産計画通りに生産指示を出し、無事に出荷することができました。

こんな感じなら文句なしですが、実際はそう簡単ではありません。

 

同じように、納期の2週間前に注文を受け取りました。ところが確定情報が送られてきたのは、納期の4日前でした。

ここで生産計画を修正していたら完全に間に合いません。

やむを得ず、納期の1週前に見込みで150台の生産指示を出し、先行して生産を開始しなければなりません。

ところが、送られてきた確定の数量は100台で、50台が在庫になってしまいました。

 

在庫なら次回に引き当てられることもあるので、まだましかもしれません。

もし、確定の数量が注文より多い場合は、欠品という最悪の事態になってしまいます。

みなさんならどうしますか?

最初の注文数より多目に見込んで生産指示を出しましょうか。

しかし、こんなことを繰り返して在庫が膨らんでしまった場合、工場の担当者にその責任を負わせるのはかわいそうです。

 

このような不可避の在庫については、営業と工場の双方が責任を負わなければなりません。

そこで、トラブルをできるだけ回避するために、定期的に生販調整会議を開いたり、コントロールセンターのようなスタッフを置いて対応します。

コントロールセンターは営業と工場との間にあって、販生協働をサポートします。

また、大日程計画の立案は、工場の生産管理部門の重要な業務の一つですが、よりスムーズな生産実行計画に展開するためにコントロールセンターで作成し、工場に指示を出します。

出典:『Dの問題』面白狩り(おもしろがり)


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。