【Dの問題】山を積んで山を崩して

【Dの問題】山を積んで山を崩して

※当コンテンツは『面白狩り』の提供でお届けしています。

 

7.3 山を積んで山を崩して

ごく簡単な例にしてお話します。

ある生産ラインで時間観測を行い、標準時間資料にまとめて負荷・能力見積り用のデータベースを作りました。

上は正味作業時間のデータです。工程というのは管理工程のことです。例えば、工程Ⅰでは製品Aを1台作るのに3.1分かかります。

下は、工程Ⅰの段取時間データです。例えば、製品Cを流した後に製品Bを投入すると、段取りに13分かかります。

これらのデータを使って、6章で説明した式から作業時間を見積もることができます。余裕率は10%としました。

この生産ラインには、A、B、C、D、Eの5種類の製品が流れます。現在、受注は安定しており、残業もなく、週5日稼働で生産しています。

その最新の大日程計画がコントロールセンターから送られてきました。納期はそのまま生産完了予定日とします。

まず、各注文ロットの納期に数量を積み上げてみます。

これに上の見積り用のデータをぶつけてそれぞれの必要作業時間を計算してみると、13日が過負荷となってしまいました。

その他、残業の日もあれば、極端な能力余剰の日もあります。

もちろんこのままではまずいので、負荷の大きい日の注文を前倒し(前の日の計画分に入れること)して調整します。

まず、15日の残業を解消し、13日も注文の一部を前日に作ることで過負荷を解消します。その結果、12日が残業となりましたが、同様にして前倒ししていきます。

順次、前倒しを繰り返して平準化を行った結果、下のような、どの日もムリなく時間内に生産完了できる計画となりました。

これが、最終工程の中日程計画です。

 

出典:『Dの問題』面白狩り(おもしろがり)


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。