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【2016年現代の名工】一般機械器具組立・修理 10人のマイスターたち

【2016年現代の名工】一般機械器具組立・修理 10人のマイスターたち

2016年度の「現代の名工」160人が発表されました。今回は「一般機械器具組立・修理部門」の名工の受章者をご紹介します。

現代の名工は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するもので、技術者にとっての名誉であり、若手技術者のお手本です。

★ものづくりニュースでは、名工への敬意と、若手技術者の皆様への目標の提示、日本の製造業が持つ優れた技術と技術者の努力をより多くの人に知っていただきたいとの思いから、「現代の名工」受章者の皆さまをご紹介いたします。

谷戸宏之(たにどひろゆき)さん

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・三重県 49歳
・金属工作機械組立工・調整工
・DMG森精機(株)伊賀事業所
金属加工機械の重要部品であるボールねじの取付け作業において、最長三mほどのボールねじでも、あらゆる位置でずれや撓みが〇.〇〇五㎜以内に収まるように取り付けることのできる卓越した技能を有している。その結果、可動部の振動や磨耗を抑えることができ、高い精度を長期間維持できる機械の製造が可能となった。さらに、若手作業員に対する技術伝承を行い、機械組立てに関する技能者を多く輩出している。

参考:DMG森精機、当社社員が「卓越した技能者(現代の名工) 卓越した技能者(現代の名工) 卓越した技能者(現代の名工)」に選出される

荒井寛子(あらいひろこ)さん

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・長野県 57歳
・機械時計組立・調整工電気時計組立・調整工
・シチズン時計マニュファクチャリング(株)飯田殿岡工場
長年、主に高級時計の組立工として従事し、腕時計の内装・外装組立を一貫して行う卓越した技能を有している。特に機械式時計における精密時間調整技能では時計精度を日差五秒以内に調整する技能を有し、腕時計の不具合箇所を発見する故障診断能力とその不具合箇所を修理・修復できる技能や知識にも秀でている。また、社内での後進技能者の育成、技術指導の他、地域・社外での時計組立指導を行うなど、技能継承
にも尽力している。

参考:シチズン時計マニュファクチャリング、卓越した技能者(現代の名工)受賞

澤田秀夫(さわだひでお)さん

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・茨城県 64歳
・機械修理工
・新日鐵住金(株)鹿島製鐵所
 入社以来、鹿島製鐵所の圧延地区保全業務に従事している。新設備設置に伴う設備トラブル解決のため、長年の保全経験を活かして問題点を分析し、トラブルの多かったローラーの最適化の方法を発見するなど安定操業に大きく貢献した。
 また、保全ノウハウを反映させるため、所内のプロジェクトチームでシステム構築を行うとともに、圧延地区の安全稼働対策や技能伝承にも積極的に取り組んでいる。

参考:新日鐵住金鹿島製鐵所、『黄綬褒章』 『現代の名工』 受章(賞)

坂本幸一(さかもとこういち)さん

・栃木県 59歳
・機械検査工
・いすゞ自動車(株)栃木工場
 自動車のエンジン・ミッション・駆動系など多岐に渡る加工部品検査業務に長年従事し、一般測定具はもとより、様々な測定機器を取り扱う技能を有している。事業所内に三次元測定器を導入する際には、「部品別専用治具」の作製により格段の能率向上を果たした。
現在は、「検査塾」と呼ばれる計測教育の中で、培ってきた測定ノウハウの技能伝承活動を行っており、いすゞグループ全体の技能向上に寄与している

山元正一(やまもとしょういち)さん

・愛知県 62歳
・金属工作機械組立工・調整工
・(株)ジェイテクト刈谷工場
 金属機械工作組立工・調整工として工作機械の組立に携わり、機械では難しいミクロン単位の精度をだし、カン・コツを駆使し手仕上げで行うなど、卓越した技能を発揮している。
 現在では、社内の技能教育推進者として今まで培ってきた機械組立の幅広い技能と指導力を生かし、後進の育成に係る企画・運営・教材開発講師を任され現場力の強化に携わっている。

山田喜久(やまだよしひさ)さん

・愛知県 52歳
・産業用機械組立工
・アイシン・エィ・ダブリュ(株)
 設備製作に関わる高精度な部品の製作・組立に従事。シーケンス制御、モーター制御等のハード・ソフトの電気設計まで熟知し、常識に囚われない柔軟な発想で機械・電気・機構を融合させ、画期的なA四サイズの「超コンパクトカシメ機」を実現させた。その証として「第二回日本ものづくり大賞優秀賞」と「文部科学大臣賞」を受賞また、二〇件の特許を保有する。
 現在、女性技能者へ技能を伝承する等、後進の育成にも貢献している。

松浦敏(まつうらさとし)さん

・大阪府 66歳
・産業用機械組立工
・日立造船(株)堺工場
産業用機械の仕上組立に関する卓越した技能(数千点の部品を組み合わせ、完成品とする作業で、その中には〇.〇一㎜単位を扱う緻密な摺合作業)を有し、その中でも特にシールド掘進機(地下鉄などのトンネルを掘削する産業用機械)の仕上組立に秀でており、斬新な発想による作業方法の改善、冶工具の考案を行ってきた。
 現在も社内の技能伝承のインストラクターとして、後進の指導に邁進している。

林田一正(はやしだかずまさ)さん

・兵庫県 57歳
・機械保全工
・(株)神戸製鋼所加古川製鉄所
 厚板工場、熱延工場をはじめとした熱間圧延工場の機械保全業務および新規設備建設に長年従事してきた第一人者である。測定データや品質異常情報から設備の異常箇所を特定する技能に優れ、重大な故障や異常を未然に防止し、工場の安定稼動に大きく貢献してきた。また、設備の弱点部位に着眼し、長寿命やコスト削減といった改善活動も積極的に推進している

荒川勝博(あらかわかつひろ)さん

・兵庫県 51歳
・光学機械組立工
・三菱電機(株)生産技術センター
 最先端情報機器に不可欠である超高密度基板の穴あけ用レーザ加工機の性能を決定付けるスキャンレンズの組立調整と性能評価に関して卓越した技能(可視光を通さない複数枚の非球面レンズをサブミクロン以下の精度で的確に調整)を有している。その技能を活かして高精度・高性能なスキャンレンズを製品化に導き、スマートフォンに代表されるデジタル機器の小型化・高機能化に寄与した。また、生産性改善に向けて職場改善活動を牽引すると共に、多数の後進技能者の指導育成に貢献している

大畠栄治(おおはたえいじ)さん

・大分県 60歳
・機械修理工
・新日鐡住金(株)大分製鐡所
世界最大級の真空冶金設備(RH設備)の点検・整備業務に長年従事し、設備の運転状況(圧力、音、振動等)から真空度異常の原因・箇所を素早く特定し、的確な修理方法を立案して必要最小限の修理で真空度異常を改善する優れた技能を有し、世界一の生産性、品質を達成するとともに、その維持に大きく貢献した。また、自身の技能を伝承する教室を開催し、後進の育成にも積極的に取り組んでいる。

受章者の皆様、おめでとうございます!

参考:厚生労働省、平成28年度 卓越した技能者(現代の名工)を決定しました


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイトで編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ