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【チョコ停をなくそう!】クーラント液トラブルによるチョコ停を減らす方法

【チョコ停をなくそう!】クーラント液トラブルによるチョコ停を減らす方法

工作機械にとってチョコ停はつきもの。とは言え、これを減らさなければ生産性向上なんて望めません。

そこで、そんな頭を悩ませる工作機械のチョコ停について、1回でも減らす方法を手描きの紙芝居方式でご紹介!

クーラント液トラブル、フィルタ目詰まりを原因とするチョコ停を解決しよう!

①工作機械とクーラント液の循環の仕組み

切削加工は、加工時の発熱を抑えるためにクーラント液を吹き付けながら加工を行います。加工にともなってクーラント液には切粉が混じって廃液になり、装置外に排出されていきます。でも、クーラント液はそのまま捨てるともったいないので、切粉を除去して再利用されます。その時に使われるのが、クーラントろ過装置。ドラムフィルターというドラム状の大きな網目のフイルターで切粉をろ過して、クーラント液をクリーンな状態に戻して再利用します。
これが工作機械とクーラント液の流れです。

②目詰まりしやすいドラムフィルター

でも、切削加工では切粉が大量に発生するので、ドラムフィルターはすぐに目詰まりしてしまいます。

③どんどん増える汚れたクーラント液

そうなると、工作機械から戻ってくるクーラントの量が、フィルターを通して綺麗になるクーラントの量よりも多くなり、ろ過装置にドンドンと汚れたクーラント液が溜まっていきます。

④チョコ停発生! 規定量を超えて鳴る警報と溢れるクーラント液

溜まったクーラント液が基準量を超えると、液面センサが警報を発信。それにともなって工作機械が停止。チョコ停です!
液面センサがない場合はさらに大惨事が・・・ 液槽から溢れ出るクーラント液

⑤解決のためのカイゼンステップその① ドラムフィルターの交換

目詰まりしやすいドラムフィルターを、目の粗いドラムフィルターに交換。1次処理装置として、大きめの切粉を取るようにします

⑥カイゼンステップその② ドラムフィルターと工作機械・タンクの間に2次処理装置を追加設置

ドラムフィルタと工作機械・タンクの間に、2次処理装置としてサイクロン式の切粉除去装置を設置。サイクロン掃除機と同じ原理で、小さな切粉を遠心分離で除去。クーラント液をキレイにしてタンクに戻します

⑦カイゼンステップその③ 溜まった切粉はゴミ箱へ

サイクロン式で捕集した切粉は、まとめて産廃物として廃棄します。

対策の効果は。。。メンテの手間が減り、クーラント液もキレイに

・ドラムフィルタは目が粗いので目詰まりがしにくい
・切粉除去装置はサイクロン式で目詰まりがない
・ドラムフィルタと切粉除去装置の2重フィルタでクーラント液がキレイに
・溜まった切粉はゴミ箱へポイっ

さて、いかがでしょうか?
工作機械本体には着目しますが、その周辺装置にはなかなか目が向きません。でも、チョコ停の原因は、意外とそうしたところに潜んでいたりします。ひとつひとつ原因を潰し、チョコ停ゼロを目指しましょう!

情報協力:株式会社ニクニ
参考:NikunichannelVDF(ボルテックス・ダイナミック・フィルター)|株式会社ニクニ

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1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ