「信頼できる サプライヤ」を活かした敵対的な脅威との闘い

「信頼できる サプライヤ」を活かした敵対的な脅威との闘い

当初、半導体の製造は、主に北米の研究開発センターの内部または近くで行われていました。

技術者および科学者は、ウェハ・プロセスの向上のために製造チームと隣り合わせで働いていました。

技術的な課題が解決された時点で、製品は、自動車、工業、通信、防衛を含め、さまざまな産業をサポートするために生産に移行されました。

 

どの業界でも同じですが、世界の半導体の様相も黎明期から大きく進化してきました。

大量生産の現場は、アジア全域に生まれています。北米では、この10年間で工場なしのビジネスモデルを採用する半導体メーカーの割合が大きく増加し、IDM および工場ベースの製造の大多数が労務費の低い海外で行われています。

このようにマイクロエレクトロニクスの製造現場が海外へ持続的に移行することで、防衛分野のサプライチェーンにとって大きなリスクがもたらされています。

 

軍事アプリケーションに求められるミッションクリティカルなエレクトロニクス・システムに影響を与える要因は、いくつかあります。

たとえば、偽造、リバース・エンジニアリング、改ざん、トロイの木馬的な妨害、あるいは単に粗末な製造慣行(システムの信頼性の低下につながる可能性があります)などです。

また、この種のアプリケーションで使用されている設計は、消費家電や通信分野などの設計とは異なり、長期のサプライチェーンのサポートが必要な場合が一般的です。長期の在庫を確保できることは非常に重要です。

 

数年前、米国政府は、偽造半導体が防衛関連のエレクトロニクスの設計に入り込む事象が増えており、サプライチェーンの脆弱性に関する脅威が増え始めていることを発見しました。

それにより米国政府が軍事作戦のために必要とするマイクロエレクトロニクス・デバイスの継続的な取得が危険にさらされていました。

Trusted Foundry(信頼できる工場)プログラムは、そのような脅威に対応するために2004年に導入されました。

 

認定プログラムは、米軍および国防アプリケーションで使用される電子部品の信頼性と安全性を確保するためのDoDの戦略の一環として、防衛マイクロ電子工学活動(DMEA)により管理されています。

保証された「COC(加工・流通過程の管理)」サプライチェーンの整合性と改ざん防止は、国防機関が使用する特定用途向け集積回路(ASIC)に不可欠です。

「信頼できる工場」プログラムの要点は、米国政府に対して、少量のアプリケーション向けの最先端のマイクロエレクトロニクス・サービスへ保証付きのアクセスを独自に提供することにあります。

 

DMEAは、業界のサプライヤーと協力してプログラムの目標を達成したプロセスの確保に取り組み、国防システムを保全および保護できることを立証したサプライヤを認定しています。

オン・セミコンダクターは、アイダホ州ポカテロ市およびオレゴン州グレシャム市の施設でDMEA カテゴリ1AのTrusted Foundry(信頼できる工場)の認定、そしてTrusted Design(信頼できる設計)、Trusted Broker(信頼できるブローカー)サプライヤの認定を取得しています。

さらに当社は、本年11月にTrusted Test(信頼できるテスト)の認定を取得してこの範囲を拡げ、製品の設計から出荷までプロセスフローを所有し、「信頼できる」パートナーになることができます。

 

お客さまは、「信頼できる」プログラムに関してサイクルタイムの短縮およびコスト削減の利点を得ることができます。

また、当社のウェハ製造フローは、長期的な製品サポートのために開発されており、製造中止の通知の負担を取り除きます。

新たな課題は驚くべきスピードで発生しており、政府が最先端のエレクトロニクス・システムを調達して世界に導入する能力に影響を及ぼしています。

オン・セミコンダクターの「信頼できる工場」プログラムは、米国の軍事および国防の要件をサポートするための当社の取り組みを立証しています。

一般に業界のリーダーとして認められている当社の「信頼できるサービス」は、日々直面する敵対的脅威を阻止するために役に立ちます。

出典:『「信頼できる サプライヤ」を活かした敵対的な脅威との闘い』オン・セミコンダクター


ものづくりニュース編集部です。日本の製造業、ものづくりの活性化を目指し、日々がんばっています。