初めての研磨~目詰まり編~
今日の話は前回から引き続いて「初めての研磨~目詰り編~」です。
この話は続けるつもりではなかったんですが、ことの発端は以下のツイート……
研磨はそう奥が深い。研磨の大敵は「目詰まり」。これを克服すれば加工性能はワンランク上の世界へ。次回は目詰り対策を記述かな👍#研磨 #加工技術 #テクダイヤ #新卒採用 https://t.co/65gJONWoxO
— 小山真吾 | Shingo Koyama (@KoyamaSkoyama) May 24, 2017
このアカウントは弊社の社長なんですが、直々にリクエストを頂いていたので少し調べて書いてみたいと思います。
まず、
○目詰りとはなんぞや
「目詰り」は砥石の異常の一つで、砥粒と砥粒の間に切りくずや砥石の破片がつまり、砥石の切れ味が悪くなる状態のことを指します。
本当に簡単な図ではありますが、正常な状態では上図左のように切りかすが砥石とワークから逃げて、研磨する表面に関与していません。
上図右のように目詰りが起きると砥粒の間に切りかすが詰まり、砥粒が埋もれてしまいます。
すると、
- 砥粒が埋もれているので削れない
- 本来切りかすと一緒に逃げるはずの研磨の熱によってワークの焼け
という問題を引き起こします。
○目詰りの対策
目詰りを起こした場合は、「ドレッシング」という操作で砥石を復活させます。
また出ました手作り図です。
上図のように目詰りを起こし埋まってしまった砥粒をより固い砥石で削ることによって、再度表面に出していくというのがドレッシングという作業になります。
このとき目詰りした切りかすや、摩耗してしまった砥粒は砥石から脱落していきます。
ドレッシングはいわば、砥石を砥石で削ることによるリフレッシュですね。
「初めての研磨~目詰り編~」、こんなところでしょうか。
調べれば調べるだけ関連の情報が出てくるので、本当に簡単にしかまとめられませんでした。
研磨の奥深さが再確認できますね。
社長、こんなところでいかがでしょう!