YAG溶接で重要な溶接深さの確認方法「クロスセクション」の後の飯は旨い。。
今日はYAG溶接についてです。
私の所属している受託生産部門では、光通信用デバイスの組立を行っています。
組立工程の中にYAG溶接工程があります。
YAG溶接工程ではCANとReceptacleを溶接する工程です。
この溶接の際に重要なのが、溶接深さです。でも、溶接した深さをどうやって見るんですか?
そうなりますよね。。
溶接跡を半分に研磨するんです。自力で。。
でも、そもそも溶接跡のサイズってどれくらいなの?
だいたい、光デバイスのサイズが縦15mmの横幅5.6mm位の筒型です。
なので、溶接跡って直径、溶け込み深さ共にターゲット0.5mm位です。
溶接跡の表面の魚の目みたいな中心を目掛けてグラインダーで削ってかなくちゃいけないんですよ。。これ、通称クロスセクションっていうんですけれども、デバイスが小さいのでエポキシ樹脂で固めて、手で持つ部分を量増ししてあげます。
平衡に削らないといけないんですけど、これがまた難しい。。
失敗作が左、成功が右の写真です。何が違いか分かりますか?
YAG溶接はスポット溶接ですので、溶接跡は円錐型になるはずです。
なので、丸みを帯びていたら削り過ぎ、もしくはもう少し削らなければなりません。
精度とかは無いですが、先端が尖っているのか尖っていないのかが判断材料です。
もし、左の写真の様に丸みを帯びてたらやり直し。。
でも、これとっても大事なデータなんです。なので、最悪夜中に黙々とやることも。。
ただ、夜中に評価が終わった後のラーメンは格別なんですけどね。笑