RPAのお話 ~初級編~
初めまして。Jackです。
ここ数年の間にホットなワードとなった”RPA”について、皆さんはどのくらいご存知でしょうか。
弊社では、社員の一人一人が業務改善を日々おこないながら仕事をこなしていますが、その改善策の一つとして「RPAの活用が出来ないか」と現在検討を進めており、その活動を通して知ったこと、学んだことについて説明させていただきます。
「RPAについて詳しく知らない」と言うそこのあなた。
今回はRPAについての基本的な部分を出来る限り分かりやすく説明をさせていただきますので、この記事を見てRPAの理解を深めていただければ幸いです。
そもそもRPAって何?
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の各単語の頭文字を取った略称であり、ロボットによる作業の自動化の事を指します。
つまり、「皆さんが行っている仕事をロボットで自動化してしまいましょう」というツールです。
RPAはPC上で動くソフトウェアであり、PCを操作して行う作業を代行してくれるロボットを意味しています。
某ガ〇ダムやドラ〇もんのように人が乗って操縦したり、便利な道具を出してくれるロボットとは別物であることは予めご承知おき下さい。
ここでちょっとした問題です
先ほど「PCを操作して行う作業」と書きましたが、RPAではどこまでの作業を自動化することが出来るでしょうか?
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正解は……「PC上の操作はすべて自動化出来る」です
マウスの移動やクリック操作、文字入力はもちろんの事、ファイルを開いたり、保存したり、メールを送ったり、ソフトウェアを起動して操作する事や、特定のwebサイトを開く事も可能です。
「パソコン無しでは仕事が出来ない」と言っても過言ではない現代において、PC作業を自動化する事が、どれほどの工数削減に繋がるのかは、容易に想像が出来ると思います。
「単純作業は機械に任せ、人はもっと生産性の高い仕事をしよう」
RPAのコンセプトはこれです。
仕事をこなす為には社内に労働力というリソースを用意する必要があります。
それが突発的な仕事であれば、残業や他部署への応援要請などで乗り切る事も可能ですが、恒久的に発生する仕事の場合、そういう訳にもいきません。
「既存の仕事もこなしつつ新しい仕事もこなさないといけない……でもそんな余力は無い……どうしよう……。」
そんな困ったときに活躍出来る可能性を秘めているのがこのRPAです。
新しく発生した仕事をこなすための労働力を確保する為に、既存の仕事を自動化します。
そして、自動化によって捻出された労働力を使って新しい仕事をこなすのです。
もちろん新しい仕事についても順次業務整理をおこない、可能な限り自動化をしていきます。
これを繰り返すことで、自動化された仕事がどんどん増えていくので、労働力を増やすことなくこなせる仕事量が増やすことが出来るのです。
RPAの利点
1.24時間365日働き続けることが可能
PC上で動くツールですので、基本的には休むことなく動き続ける事が出来ます。
しかもいくら働かせても、文句一つ言わずに黙々とこなしてくれます。
昔懐かしい某栄養ドリンクのCMの謳い文句「24時間戦えますか」を実現してくれます。
2.ポカミス発生0%
ロボットは一度覚えた作業手順を完璧にこなします。なので、「確認忘れ」や「入力ミス」のような作業者起因で起こるミスは絶対に発生しません。
したがって、ダブルチェックなどの作業は基本的に不要になります。
このように、RPAの利点は「人では実現が困難な仕事をさせることが出来る」ということになります。
どんなに優秀な人でも、24時間365日休まずに働くことは出来ませんし、ましてやその中でミス無く完璧に仕事をこなせるなんて事もあり得ません。
RPAはそれを実現することが出来るツールなのです。
まとめ
今回の要点を簡単にまとめると
〇 RPAは「ロボットによる作業の自動化」の事
〇 RPAでPC上の操作はすべて自動化可能
〇 業務をどんどん自動化し、こなせる仕事量を増やしていこう
〇 人では実現できない働き方がRPAには出来る
以上になります。
今回は初級編ということで基本的な事項のみの説明でしたが、次の機会があれば、もっと掘り下げたお話をさせていただきたいと思います。
また、今回の内容を見てRPAについて興味がわいたという方がもしいらっしゃいましたら、RPAに関する書籍を読んでみるとより詳しい説明がありますのでお勧めします。
機会があれば、私が読んだ書籍についての紹介もしていきたいと思いますが、あまり期待せずにお待ちいただければと思います(笑)
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