NEC、4K高精細映像のリアルタイム処理ができるH.265対応の超低遅延コーデックを発売
日本電気株式会社は、4K映像のリアルタイム処理を実現するコーデックの新製品、エンコーダ『VC-9700』、およびデコーダ『VD-9700』を7月に発売することを発表した。
これら新製品は、高い圧縮効率を実現する映像符号化方式「H.265/HEVC」を採用し、4K映像データを約1/500まで圧縮できるほか、映像の符号化にはNECが地上波デジタル放送開始以前から培ってきた高画質アルゴリズムを適用。BT.2020やHDRに対応するという。
また超低遅延技術の活用により、約99ミリ秒という超低遅延で4K映像の圧縮・伸長処理を実現。音声データについてもMPEG-4 AAC ELD規格に対応することで従来よりも音声圧縮に割り当てるビットレートを削減し、映像圧縮により多くのビットレートを割り当てることが可能だという。サイズは1Uハーフラックと、小型で可搬性に優れるとのこと。
なお販売開始時期は2016年10月、販売目標は3年間で500台としている。