17年間日本語訳が禁じられたベストセラーで“全体最適”を理解する

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

エリヤフ・ゴールドラット

オススメの理由

工場全体の抱える課題を物語形式でわかりやすく解説

一言で言うと「全体最適」を理解させてくれる本だと捉えています。

ある一工程だけではなく、工場全体の抱える課題を物語形式でわかりやすく解説しており、工場だけではなく、会社組織としてベクトルを揃える難しさや大切さを学べるため、こらから社会人(特に製造業)で頑張る若手には一度読んで頂きたいです。

スループット、ボトルネックという言葉も腹落ちできます。2年後、5年後に読み返しても新しい発見があるはず。

Amazonには以下の解説があります。

“本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。 ”

後半はリップサービスだとしても、放っておくと部分最適に陥りがちなもの。日本の製造業が全体最適の考え方を理解し、取り組むことでさらに競争力強化がはかれます。

製造業の若手・新入社員に向けたメッセージ

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私がオススメします

高見 守

株式会社FAプロダクツ

◎略歴
1998年3月 電気通信大学卒業
1998年4月 株式会社キーエンス入社
 汎用センサーや制御機器の営業に従事
 大手企業専任営業技術チーム、本社販売促進グループなどを経験
2014年5月 オートメーション新聞 東京支局長
2017年4月 株式会社FAプロダクツ

◎得意分野
■センサー、制御機器などのFA機器
■インダストリー4.0関連の業界動向
■大手製造業の社風