オススメの理由
スカイアクティブエンジンがどうやって産まれたかが書かれている
自動車はハイブリッド化、電動化し、その開発費をマツダの規模では、まかなえない。
自動車会社としては成り立たない。
という常識を打ち破り、内燃機関のエンジンでハイブリッドと変わらない燃費を達成するという、全ての自動車会社が驚愕するスカイアクティブエンジンはどうやって産まれたかがここに書かれています。
全ての製造業のエンジニアに読んでもらいたい、素晴らしい本であります。
製造業の若手・新入社員に向けたメッセージ
常に本質を見つめること
製造業で仕事をはじめると、沢山の事を学ばなければなりません。私自身、航空機の設計者として、仕事人生をはじめた時、10年間は会社にお金をもらって勉強させてもらっているようなものだ。と言われたのを良く覚えています。
複雑な航空機の設計をやるには、覚える事は沢山あるのです。
一方で沢山の事を身につけていく段階で、徐々に発想が固定してしまっている自分に気がつく時があります。
そして思いもよらない指摘を受けて“はっ”とするのです。
一定の知識が無ければ、本質を理解する事も困難ですが、沢山の事を覚えることと本質を掴むことは、同じではありません。
知識が増え経験に頼るようになると、本質を見失いかねないのです。一般に言われている事は、本当なのか? 何の為にこの作業をしているのか?
自分自身で確認し試してみたのか? 他に同じ事を達成する方法は無いのか? 言われた事だけをやっていないか?
人見さんを個人的にも良く存じています。素晴らしいエンジニアです。そして、逆境のなか誰もがまさかと思うようなエンジン革命を起こした人です。
この本には、本質的な事が書かれています。
入社時、そして3年後そして6年後に読むとより人見さんの言われている事が理解できると思います。常に本質を見つめることを忘れてはいけません。
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島田 太郎
シーメンス株式会社 専務執行役員 事業本部長
デジタルファクトリー事業本部
プロセス&ドライブ事業本部