そもそも成功とは何なのか?人生に必要な現実的、哲学的な真理を学ぶ

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣

本田 健

オススメの理由

人生で知っておくと得することが詰め込まれている

この本は「幸せに成功するための秘訣」をアメリカ滞在中の学生であった主人公がいわゆる大富豪(成功者)といわれるユダヤ人のおじいさんとの対話形式という形で書かれています。

そのため、意識高い系の人にしか読む気がしないその辺の高尚な啓蒙本よりも学生の皆さんにはずっとわかりやすいと思いますし、人生で知っておくと得をすることが詰め込まれています。

当然私も若い頃同じだったように、あなたはこれから会社に入り、仕事に打ち込み、技術を磨く努力をしようと意気込んでいます。

 

 

この記事を読んでいる時点で、少なくとも、何かの分野で、なにかしら成功(達成)したいと思っているはずです。

もちろん、それ自体は素晴らしい事ですが「なにかしらの成功」というあいまいな目標設定はせっかくの努力を無駄にしかねません。

この本は、お金の話をしているのですが、「どうすれば成功するのか」「そもそも成功とは何なのか」をわかりやすく説明してくれます。

 

 

少しネタバレをすると本ストーリーでは血気盛んな若者は当然、

お金持ちになる=成功=幸せ

という単純な構図を信じ、それを達成するためのテクニカルな「コツ」を「成功者のユダヤ人のおじいさん」から探ろうとするのですが、実際成功者の話を聞くと、「幸せに成功したければ自分らしい人生を生きることに集中してお金のことや成功することを忘れるのが大切」という聞きたいこととは全く逆のことをいわれます。

 

当然それだけを言われても若者は落胆し、ピンとこないのですが、おじいさんが色々な課題を若者に課す中で、その若者は、世の中の真理(社会のルール、お金の動き方や使い方、自分の好きなことへの集中、他者への貢献、価値の創造、人を信じること等々)を経験をもって正しく知ることができるようになります。

そして、これらを身をもって実行する人は、人を喜ばすことが自分の幸せとなり、その結果良い人が集まり、よい人に囲まれると仕事は自然とうまくいくという普遍的な流れを知ることになります。

本書は最初はお金の話をしているようですが、実は人生に必要な現実的、かつ哲学的な真理をわかりやすく学べるようになっているという点で非常に秀逸です。

製造業の若手・新入社員に向けたメッセージ

世界中のどの会社にも必要とされる、どこでも起業できる、自分のやっている仕事自体が楽しくてしようがないという人間に

私は6年のサラリーマン経験を経て起業したからわかるのですが、今後会社という枠組みの中で働き始めると色々と会社に対する不満もでるかと思います。

それは普通のことでおかしいことでもありませんが、皆様にはそうであってもらいたくないです。

色々な人を見てきましたが、会社内のどの立場で働いても雇われの身ではなく、いつでも経営者、創業者の立場に立って働けている人と「始業時間から終業時間までただ働いている人達」とでは数年で大きな差を生むことになります。

 

ただそのモチベーションを維持するには自分が(自分の技術を含めて)お客様に対して生み出せる価値を常に意識することが必要で、そのためには正しい人生の目標設定が大事です。

これから世に出ていく皆様には、世界中のどの会社にも必要とされる、どこでも起業できる、自分のやっている仕事自体が楽しくてしようがないという人間になってもらいたい。

そうなれば皆様はすでに成功者だと思うからです。


私がオススメします

滝野 一征 

株式会社MUJIN CEO