中国工場人事・労務監査!!
今回は品質監査ではなく中国工場の人事・労務関係の
監査対応のコンサルティングの話です。
実は、米国系のある企業では、
ライセンスを与えた企業の生産工場(生産委託も含みます)
に監査に行きます。
中国工場の生産が多い訳ですが、
その時に品質管理だけでなく、
従業員を大事にしているかなど
人事・労務面も監査するのです。
ある中国企業がこの監査で不適合を指摘され、
3ヶ月以内に是正することを求められました。
万が一、3か月後の再監査で不合格になると、
その米国企業に関わる商品の生産を継続することができません。
それだけでなく、既に生産し市場に出回っている商品も
回収しなければならないのです。
これに慌てた生産委託元である日系企業が、
工場サイドの是正内容に問題がないか、
確実に合格になるように、その業務を弊社に依頼しました。
人事・労務関係のコンサルティングは、
わたしではなく、わたしのパートナーが指導します。
パートナーは中国企業や中国工場の人事・労務のプロです。
中国で日系大手N社の総経理を務め、
実際にそうした経験を持った方です。
品質管理と違って、人事・労務監査は、
法律をベースに行われます。
ですから、法律に精通している必要があります。
また、ご存じの通り中国には、
「中央に政策あれば地方に対策あり」
との言葉のように各省や市、鎮などにより
さまざまな決まりがあります。
これらのどれを適用しているのかなど、
非常に判断の難しい問題です。
また、社内だけで解決できない問題もあります。
工場建屋や宿舎建屋の検査や安全確認など管理委員会
(呼び方はいろいろある)が、
対応しなければならない問題です。
社内と外部、そして法律、
今回の仕事は簡単ではありませんでした。